世界60か国以上で生産されているコーヒー豆
ブラジルは数あるコーヒー生産国の中で、断トツの生産量をほこる自他ともに認めるコーヒー大国。世界に流通するコーヒー豆の3割は、ここブラジルで生産されたものです。
日本では、コーヒー専門店でも行かない限りブラジル産のコーヒー豆は「ブラジルコーヒー」と一纏めにされますが、実はブラジル国内の生産地によりコーヒー豆にも違いがあります。
今回は、ブラジルの地方別コーヒー豆3種を飲み比べ、香り味の違いをレポートしてみました。
ブラジル地方別コーヒー3種飲み比べ
メーカー
ブラジル国内では「Melitta」と「3Corações」がコーヒーメーカーの2強といったところですが、今回はMelittaを選びました。
3Coraçõesでも、まったく同じ地方のコーヒー豆を販売しています。
コーヒー豆の生産地
コーヒーの生産地は、ブラジル国内に沢山ありますが、Melittaから発売されているものは以下の3種です。
・Mogiana(モギアナ)
↓下の地図、サンパウロ州(SP)にある茶色の〇
・Sul de Minas(スル・デ・ミナス)
↓下の地図、ミナス・ジェライス州(MG)の下にある緑の〇
・Cerrado (セラード)
↓下の地図、ミナス・ジェライス州(MG)の上にあるオレンジの〇
地方別コーヒー豆3種飲み比べ
※すべてペーパーフィルターで抽出。ストレートでいただきました
特徴・香り・味
・Mogiana(モギアナ)
サンパウロの北に位置する最も伝統的なコーヒー生産地の一つです。コーヒーは平均標高900~1,000m、温暖な気候(20℃)、冬は乾燥している土地で栽培されています。このブレンドは、強くてコクのある風味を持っています。チョコレートとクルミを思わせるはっきりしたアロマが特徴です。
・Sul de Minas(スル・デ・ミナス)
スル・デ・ミナスは、ミナス・ジェライス州に位置するブラジル最大のコーヒー生産地帯です。平均標高850~1,250m、急峻な地形、温暖な気候(23℃)で栽培されています。このブレンドは、優れたアロマ、長持ちする味わい、バランスのとれたボディを持っています。チョコレート・キャラメル・アーモンドを思わせるアロマが特徴です。
・Cerrado (セラード)
セラード地方は、1970年代に始まった最も新しいコーヒー生産地域の一つです。コーヒーは平均標高800~1,000m、粘土質の土壌で、はっきりした季節の中栽培されています。このブレンドは、濃厚なフレーバーとボディをもち、キャラメルとクルミを思わせるアロマが特徴です。
実飲した感想
・Mogiana(モギアナ)
まず嫌いな人がいないバランスの取れたコーヒーだと感じました。
マイルドで酸味が少なく、毎日飲むためのコーヒーにしたいです。
個人的には、これが一番気に入りました。
・Sul de Minas(スル・デ・ミナス)
この3つの中では、最も強い風味です。苦みを一番強く感じます。
甘いもののお供にぴったりだと思います。
・Cerrado (セラード)
とにかく香りが「キャラメル」
ミルクとあわせて砂糖を少し加えて、疲れた時にいただきたいコーヒーです。
日本でたのしむには
残念ながら、日本では全く同じコーヒー豆は手に入らないようです。
ですが、このコーヒー豆3種の良いとこどりをしたコーヒー豆なら手に入ります。
「サントスNo.2」という豆です。
このコーヒー豆3種は、サンパウロにあるサントス港にあつめられ「サントス豆(コーヒー豆)」として出荷されます。
No.2はその中でも最高品質の豆。
※豆の等級が高いものから、No.2No.3No.4....と8段階に分類されます。欠点のない豆はないという理由によりNo.1はありません。No2が最高になります。
サントスコーヒーの特徴は、ほどよい酸味と苦味、香りの高さ。
非常に飲みやすいマイルドなコーヒーです。
それもそうです。上記3種他ブラジルコーヒー豆の優れた特徴をもってますから。
コーヒー好きにとって、ブラジルコーヒーといえば「サントスNo.2」と言われるのも納得の質です。
また、上記の生産地帯とは違いますが、以下のサイトからブラジルの生産地別コーヒー豆を買うことができます。
ハウスブレンドや、コロンビアといったコーヒーが日本で最も一般的だと思いますが、ブラジルコーヒーを日常のアクセントに加えてみてはいかがでしょうか。
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