ブラジルに移住して早9年
どこで人生の最後をむかえるかわからないけれど、日本に骨を埋めることはなんとなくだけど...ない気がしています。
兄が2人いるけれど両方とも同じく海外にいて子供がいません。というか結婚すらしていないので、兄の年齢等考えてもこれから子供ができるという確率も低いと思っています。
ふと考えたのです。
自分や兄が死んだら、お墓はどうなるんだろう?
私には娘が一人いるけれど、ブラジル人とのミックスでおそらくお墓を維持するという事はやっぱり難しいと思います。
そこで色々調べて分かったことが。
「墓じまい」という選択もあることを。
今回は「墓じまい」をするにはどういう手続きが必要なのか、いくらくらいかかるのかを調べてみました。
墓じまいとは
まずは「墓じまい」について。
墓じまいとは所持しているお墓を解体・撤去して更地にし、その使用権を墓地の管理者に返還することです。
墓じまいをした後は、元のお墓から出したご遺骨を別の場所に移動する「改葬」を行うのが一般的です。
多磨霊園を例に墓じまいを考える
では実際の墓じまいについて、東京にある多磨霊園を例にチェックしていきましょう。
多磨霊園とは
8つ存在する都立霊園の1つが多磨霊園
多磨霊園(たまれいえん)は、東京都府中市および小金井市をまたいだ場所にある都立霊園。日本初の公園墓地であり、以後の日本の墓地のありかたのひな型となった。面積は都立霊園としては最大の128haで、東京ドーム27個分に相当する。 ※Wikipediaより
東京都府中市と小金井市をまたいだところにあって、西武多摩川線多磨駅西口から徒歩10分程度。
ちょっと都心から離れているけれど、沢山の桜並木もあって綺麗です。
墓じまいの手続き
実際にどういった手続きが必要になるのでしょう
↑このサイトを参考に、多磨霊園での例を考えていきます。細かいことはこちらの方がくわしいので興味のある人はぜひ
1改葬先をきめる
墓じまいしたあとに遺骨をどこかへ移す必要があるということですね。
多磨霊園の場合墓じまいをしたら、同じく都立霊園である小平霊園か八柱霊園のどちからの合葬墓へ無料で納骨することができます。
施設変更の申請受付は年に3回(7月、10月、12月)で、申請してから2~3カ月後に許可が下りるのが通常のようです。
2墓所返還に必要な書類を提出
お墓を返還するのに必要な書類です。かなり沢山あります...
これが提出・受理されてはじめて遺骨がとりだせ、墓石の解体もできるようになるようです。
3改葬許可申請をする
まだ書類を提出する必要があります。これは遺骨を移す先に提出する書類。(八柱霊園に移すなら八柱霊園を管轄する松戸市)これが受理され改葬許可書が発行されて、その霊園に遺骨を納めることができます
これまた沢山書類が...
4墓所返還工事・遺骨取り出し
石材店に頼んで墓の解体と遺骨の取り出しをしてもらいます。作業後(石材店が)終了とどけをだし墓所返還はおしまいです
5改葬先へ遺骨をおさめる
3で入手した改葬許可書と遺骨をもって納骨しておしまいです。
ただし、墓じまい(墓所返還)だけして改葬はしない(散骨等)場合、当然改葬関連の手続きはなくなります。
その他
ざっくり書くとこんな感じです。
...が、他にも離檀料やらお布施やらの諸々が発生したりするようです。
書類も沢山準備しなくてはいけないし、石材店を決めたりしなくちゃいけないし、墓じまいは大変そうです。
業者におまかせしたらいくらかかるのか
色々調べた感想は「大変だ!」の一言
私は日本の裏側にいるのでとてももじゃないけどこんな手続きやら、遺骨取り出しの立ち合い等できそうにありません。日本にいても、墓地が遠かったり仕事が忙しかったらかなり大変だと思います。
そこで業者におまかせしたらいくらくらいかかるのか調べてみました
先ほどと同じく、こちらのサイトで見てみるとお墓の大きさにもよるようですが
お墓の解体・処分から行政手続きまで全ておまかせして165,000円~
意外と高くない...
このサイトを見てたのですが、海洋散骨やら他にも色々お任せできるサービスがあるんですね。それにやっぱり意外と高くないです。
将来的な墓石の維持費やその手間等考えると、自分の子供の負担も考えて墓じまいという手段もいいのかな、と思っています。
お墓のミキワさんでは海洋散骨も25,000円~できたり、都立霊園の納骨・彫刻が納骨代行30,000円、戒名(法名35,000円)程度でできるようです
まとめ
私はブラジルにいます。日本にはなかなか帰ることが出来ない・おそらく私や兄が死んだあとお墓の面倒を見る人がいないという事で、墓じまいについて調べましたが、日本国内でも私と同じような状況の人は結構いるのではないでしょうか。
先祖代々受け継いだお墓、できれば維持したいけれどできそうにない、自分の子供には負担をかけたくない、そういった人は「墓じまい」というのも選択肢の一つではないかと思います。
日本ブログ村に参加しています。ポチっとしていただけると、うれしいです!