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【植物由来肉(代替肉)】Plant-Based Meat知っておきたい5つのこと【人工肉ブラジルで急増中】

皆さんは、植物由来肉(代替肉)とも呼ばれる「Plant-Based Meat」を知っていますか?

実際に使用したことはありますか?

日本にいたころは、大豆から揚げなる大豆ベースの代替肉を使用した揚げ物を食べた記憶があります。

今住んでいるブラジルでは、2020年の年初あたりから、植物由来肉(代替肉)「Plant-Based Meat」が急激に普及し始めたように感じます。普通のスーパーで、様々な種類の植物由来(代替)肉製品を見かけるようになったのです。

コンサルタント会社のAT Kearneyは、2040年までに、ブラジルの食肉市場が従来の食肉40%、野菜肉25%、培養肉35%に分割されると予測しています。

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一般のスーパーで並ぶ植物由来肉製品

植物由来肉(代替肉)のパイオニア「ビヨンド・ミート(BeyondMeat)」社もブラジルで展開していますし、その他のブラジルローカル企業もこぞって様々な植物由来肉(代替肉)商品を販売するようになっています。

今回は、大注目の「植物由来肉(代替肉)」について、ブラジルでの現状や普及した理由、問題点等を5つにまとめました

1)植物由来肉(代替肉)「Plant-Based Meat」とは

 代替肉(だいたいにく)とは動物を屠殺・食肉処理した通常の肉ではなく、大豆など植物性原料を使い肉の味や食感を再現して作られた、肉の替わりとなる植物ベースの食品である。フェイクミート、大豆ミート、大豆肉、ソイミート、疑似肉、植物性タンパク、アナログミートなどとも呼ばれる。

代替肉 - Wikipedia

本来、肉を使用して作るはずのソーセージやハンバーグやハムといった製品を、大豆等の植物を使用した代替肉で作っているということですね。

有名なメーカーとしては、ビヨンドミート(BeyondMeat)やインポッシブルフード(Impossible Foods)等があります。

世界の植物ベースの食肉市場規模は2019年に33億米ドルと評価され、2020年から2027年まで19.4%の複合年間成長率(CAGR)で成長すると予想されています。

 世界的に見て急成長している分野です。

↓参考文献

Plant-based Meat Market Growth & Trends Report, 2020-2027

2)ブラジルで植物由来肉(代替肉)製品が増えた背景

①ベジタリアン・ヴィーガンの増加

肉食大国ブラジルではありますが、環境・健康・あるいは倫理的な問題を考慮してベジタリアンやヴィーガンになる人が増えてきています。

2018年のIBOPE調査によると、ブラジル人の8%が「私は完全にベジタリアンである」と回答しており、また6%が「部分的にベジタリアンである」と回答しています

↓参考文献

https://www.svb.org.br/images/Documentos/JOB_0416_VEGETARIANISMO.pdf

②環境意識の変化

生活が豊かになるにつれ、人々の環境意識も変化しています。

テレビ等でも、肉食をするのに必要な環境的コスト(牛や豚を飼うのに必要な環境的負荷)が取り上げられたりして、環境保護のために肉を減らそうという人もいます。

下の記事によると、IBOPE調査では「パッケージにヴィーガン表示がある場合はそちらを選ぶ」と回答した人が55%にのぼっています

↓参考文献

Aumento do número de vegetarianos e veganos muda mercado no Alto Tietê | Mogi das Cruzes e Suzano | G1

③健康意識の変化

 2017年1月にDatafolhaが実施した調査によると、ブラジル人の63%が肉の消費量を減らしたいと考えています。調査によると、ブラジル人の73%は肉の生産方法について十分な情報がないと感じており、35%は肉の消費について健康上の懸念を持っています。

健康上の懸念により、ヴィーガン・ベジタリアンに興味を示す人が増えているのです。

↓参考文献

Em SP, 30% dos que comem carne diminuíram consumo após ação da PF - 11/04/2017 - Opinião Pública - Datafolha

3)植物由来肉(代替肉)製品の問題点①~価格

植物由来肉(代替肉)製品が増えてきたといっても、ブラジルではすべての人がアクセスできるわけではありません。

例えば、400グラムの「ビヨンド・ミート(BeyondMeat)」社ソーセージは約90レアル。

通常のソーセージは(勿論ものによりますが)400グラム10レアルほどで買える事を考えるとかなり高いのがわかると思います。

 ビヨンド・ミート社製品は他メーカーと比べても高いですが、やはりどのメーカーであっても植物由来肉(代替肉)製品はかなり割高になってしまいます。

4)植物由来肉(代替肉)製品の問題点②~味

これは別にブラジルだからという事でもないのですが、やはり植物由来肉(代替肉)は肉とは似て非なるものです。

特に、製品のほとんどが加工され味がついた状態で出回っているので、自分で調理するのに使えない問題点があります。

 大豆ベースの植物由来肉が多いので、独特のにおいがあり、それを消すために香料を足したり味付けをしているようです。

5)植物由来肉(代替肉)製品は本当に環境・健康に良いのか

「植物由来の人工肉は健康に悪い」と指摘する人もいます。

人工肉に含まれる原材料がその理由です。製造過程で沢山のナトリウムが添加されていますし、大豆タンパク質抽出物やリンゴ抽出物などの多くの加工品が使われています。アメリカCBSニュースは以下のニュースで「肉よりも健康との根拠はない」としています。

↓参考文献

Are plant-based meats actually healthier than meat? - CBS News

そのかわり、環境への負担が減るのは確かなようです。

ミシガン大学のCenter for Sustainable Systemsにビヨンドミートが委託した調査によると、植物ベースのハンバーガーは、温室効果ガスの排出量が90%少なく、必要なエネルギーが45%少なく、水不足への影響が99%少なくなるとのことです。

↓参考文献

Whole Foods CEO John Mackey: Plant-based meat not good for your health

 まとめ

 ブラジルでは「肉を食べない=肉が買えない=貧乏」という意識を持つ人がいました。お皿に肉がない「米とフェイジョン(豆)」は、貧しい家庭の典型的な食事のイメージでもありました。

そんなブラジルでも、普通のスーパーで、普通の肉に並んで売られるようになってきたのを見るにつけ、変化が生まれているのを感じます。

健康面や価格等まだ問題点はありますが、環境等への負荷を減らすためにも、植物由来肉(代替肉)Plant-Based Meatを選択肢に入れるのもいいかもしれませんね。

植物由来肉(代替肉)Plant-Based Meat、大注目の分野です。

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