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【ブラジル移住】ブラジル就職完全マニュアル2021年版【労働法・給料・注意点・仕事の見つけ方等】

はじめに

ブラジルで生活してみたいですか?ブラジルで長期滞在してみたいと思いますか?

ブラジルで生活するのに必要なもの

色々ありますが、お金は大事な事の1つですね。

お金を稼ぐには、基本的には仕事をする必要があります。

今回はブラジルで仕事をするために必要な事を全てまとめました。

労働法から給料、仕事の見つけ方等まで、どこよりも細かく書いたつもりです。

これさえ読めば、ブラジルの就職事情の実際が想像できると思います。

 ブラジル就職完全マニュアル2021年版

ブラジルに移住したい人、必見です!

1.ブラジル・労働の基礎知識 

1-1.労働時間・試用期間

試用期間3ヶ月で、この間の解雇は自由です

労働時間は1日8時間(休憩1時間を挟む義務あり)・週44時間が上限

職種ごとに上限時間が違います。職種によっては、さらに上限時間が短いこともあります。どんな職種でも週44時間が上限です

1-2.給料

基本給

各職種ごとに最低賃金がきめられています。最低賃金については下記項目3-1を見てください

毎年政府の調整が入り、少しずつ基本給は上がっていきます 

時間外労働

職種ごとの上限時間をこえた場合、時間給に換算して50%の給料が上乗せされます。

また、22時から翌5時までは、時間給に換算して20%給料が上乗せされます

また業務形態※によって、日曜日に働くと時間給に換算して20%給料が上乗せされる場合があります。※店舗規模や業種による

ボーナス・コミッション

労働者の権利として、13°Salario(13月目の給料)を受け取ることができます。

雇用者は、2月~11月に13°Salarioの半分を、12月に残りの半分を支払う必要があります。

また企業によっては、業績に応じたボーナスを支給するところもあります

販売員等の職業では、コミッション制(それぞれの売上によって給与上乗せ)をとるところも多いです。完全コミッション制をとっているところもありますが、本来は違法です(基本給+コミッションが基本)

1-3.休暇

1年に30日の有給休暇をとることが義務付けられています。

有給休暇の買い取りは違法です。

1-4.解雇・失業

解雇の1か月前に、雇用者は解雇通告することが義務付けられています。

解雇後、最大6か月失業保険をうけることができます

※受け取ることができる保険金額と期間は、解雇前の給料により違います 

毎月、給料からFGTS(失業保険)が天引きされています

1-5.福利厚生

企業によって違いますがVale Transporte(交通費)や、食事補助等があるところも多いです

2.労働法

2-1.労使契約

基本的に雇用者側が労働契約を結ぶ必要があります

労使契約を結ぶ際は、雇用者は上記1の労働の基礎知識にあることを遵守する必要があります。

逆に言えば、労使契約が結ばれなければ雇用者側は好きなようにできてしまいます。

労使契約は必ず取り交わしましょう

2-2.労使契約を交わさなくてもよい場合

家庭内サービス(掃除や料理等)で、週3日未満であれば、労使契約を交わす必要はありません。※Diarista(日雇い労働者)と呼ばれます

逆に、週2日でも企業に定期的にサービスを提供しているのであれば、労使契約を交わす必要があります。例えば、アイスクリーム工場で月曜と木曜日に掃除してもらっているときは労使契約を交わす必要があります。

2-3.労働者手帳

労使契約が交わされると、雇用者は労働者手帳に労働条件等を書きこみます 

また、労使契約の契約書を雇用者側と被雇用者側で1通ずつもつことになるので、大切に保管しておきましょう

3.各職種の中央値の賃金と最低賃金

平均賃金も見られますが、ブラジルでは全く意味がない数字ですので使いません

日本とは比べ物にならないほど、貧富の差が激しいブラジル。同じ職種であっても、能力や企業規模等によって稼ぎが全くちがってきます。平均を見ることに意味がないからです。 

今回は、最低賃金と中央値をご紹介します。

↓参考はこちらのサイト。ほぼ全ての職種の労働時間上限・最低賃金・中央値・平均給料等網羅されています。
www.salario.com.br

3-1.職種ごとの最低賃金と中央値 

上のサイトを見ていただけるとわかるのですが、ブラジルはとても細かく職種が分かれているので、全部紹介するのは無理です

適当にいくつかの職種をピックアップしました 

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単位はレアル

3-2.なぜ中央値が最低賃金を下回るのか

上の表をみて、なぜ中央値が最低賃金を下回るのか不思議に思った人もいるかもしれません。

最低賃金は、その職種の労働時間上限まで働いたときの給料です。

中央値は、実際にその職種の人たちがもらっている給料の真ん中の値です

ここからみえてくるもの。

それは職種によっては、月給契約(労働時間上限まで働く)ではなく、時給契約である場合が多いということ。

例えば英語教師

日本人がブラジルについた最初の仕事として、日本語教師・英語教師になる人は多いです。英語教師の最低賃金はR$3670,19。ブラジルでは決して悪くない数字ですが、月給契約でフルタイムで雇ってもらえることはまずありません。大きな語学学校でも、どの時間帯も生徒がいるということはありませんから、雇用者は時給契約にしてコストを削減します。英語教師でフルタイムで働いている人は、ほとんどが公立学校の教師です。

一見すると給料の良さそうな職種でも、実際は時給契約で大して稼げないという事は多々あります。(だから教師の場合、複数校を掛け持ちする)

3-3.稼げる仕事は限られている

上の最低賃金や中央値を見て「給料が安い!」と感じた人も多いと思います。

また職種ごとに差がすごくあると気付いたと思います。

実際、ブラジルは日本レベルでいうと生活がとても苦しい人が多いです。

生活費は決して安くはありませんからね 

貧しい家庭になればなるほど、大きな家族単位(10人近く同じ家に住む等)を形成して、家族総出で働いて生計をたてていたりします

↓生活費はこちらをどうぞ 

www.viagemvida.com

稼げる仕事につくにはどうすればいいか?

・人脈

・専門性

・語学

の3つが必要です。逆にこの3つがあれば稼げる仕事に就くのは、そこまで難しいことではなくなります。特に語学はどうしてもブラジル人に比べると不利があるので、専門性で勝負する必要があります。

4.仕事を選ぶ注意点

4-1.auxiliarの落とし穴

上のサイトを見た時、同じ職種名でもAuxiliarと名のついているものがあるのに気が付くと思います

例えば、1Sushimanと2AuxiliarSushiman

1は寿司職人、2は寿司職人「補助」となります

Auxiliarとは「補助」という意味

ブラジルは労働者の権利が手厚く保護されています

その職種以外の仕事をさせるのは違法ですし、労働者側がそれを訴えたらまず雇用者側は負けます

雇用者側はどうするのか

Auxiliar+職種名を使うのです

補助と名の付くことで、させられる業務範囲がかなり広くなります

 寿司職人であれば明確に寿司に関わる業務のみですが、寿司職人補助であれば皿洗い等まで含めることができます

3-1の表の通り、Auxiliarは補助ですから給料も低いです

Auxiliarのつかない職種名がほしければ、雇用者が納得する専門性を持っている必要があります。

4-2.時間給か月給か

 給与体系でもっとも大事なところです。

例えば時給制で日本語教師をする場合、生徒が減ればクラス数を減らされ減給になる可能性があります。※また、その逆もしかり

逆に需要の多い仕事であれば、わざと時間給にして、複数の職場を掛け持ちして月給以上に稼いでいる人もいます。※同じ職種でも、基本的には時間給の方が時給換算では高いので

4-3.労使契約は交わされるか

 上記2‐1にあるように、基本的に労使契約は交わす必要があります。雇用者としては、契約なしの方が色々な義務が生じなくてすむので、契約を避けたりしますが違法です。試用期間が終わったら正式な契約を結びましょう。

労使契約なしでは、失業保険や13°Salarioや有休の権利を主張できません

4-4.福利厚生やコミッション・交通費等

 本来であれば、企業から支払われるものは全て雇用契約内(=給料明細に記載される)に明記されるべきです

しかし、慣習的に交通費やコミッションといったものは、雇用契約外で口頭での約束となることも多いです

雇用契約内ですと、失業保険等の税金がかかってきて被雇用者側も(その場の)手取りが少なくなるので、雇用者側も被雇用者側もWin-Winなので問題になることはほとんどありません

ただし、コミッションや交通費等がいくら払われるかは、口頭でもしっかり確認しておきましょう

5.仕事の見つけ方

5-1.インターネットでさがす

ある程度ポルトガル語ができ、専門性があるのであればVAGASや LinkedInといった有名な無料就職サイトからでも職探しは可能でしょう

ただ、ポルトガル語もほとんどダメで専門性もないのであれば、そこであなたの履歴書が目にとまり仕事をゲット!ということはまずありません

ローカルの就職サイトを探し、そこで見つけた企業に積極的にレジュメを送っていく方がずっと確率があがります

ちなみに、インターネット上では月給等示していない所も多いので、面接に呼ばれてから月給・時給を知るという事はよくあります。

5-2.飛び込みでさがす

レストランのウェイトレスや語学学校の先生、小さな会社の受付等なら、飛び込みでいくのも良い手です

職場の雰囲気もみる事ができます

5-3.紹介

コネともいいます笑

ブラジルでは、給料や条件のいい仕事は家族間や仲間内で融通しあうことがよくあります。

ブラジルについてすぐでは、この手段は使えませんが、だんだん人脈ができてくると紹介されることも増えてきます

紹介は良い仕事につくには非常に大事な手段です

人との付き合いを大事に、しっかり人脈づくりをしてきましょう

5-4.諦めなければ仕事はある

失業者の多さはブラジルの問題の1つです

ただ個人的に思うことが...選ばなければ仕事はあるのです。十分稼げる、あるいはあなたのやりたい仕事ではないかもしれないけれど、仕事はあります

ブラジルで最初から思う通りの仕事につける人なんて、本当に一握りです

最初は最低賃金からはじめても、人脈作りをし、経験を積み、勉強していけば自分の思う仕事にはたどり着くことができます

諦めなければ仕事はあります

6.仕事を得るために必要なこと

6-1.労働者手帳を手に入れよう

まずは労働者手帳を手に入れない事には始まりません

面倒ですが、一度手に入れてしまえばずっと使えます

Ministério do Trabalho e Empregoのサイトにアクセスして、最寄りの市町村の労働者手帳発給のための面接の日時を予約しましょう※必要書類もそこで確認できます

当たり前ですが、労働可能なビザを持っていることが条件です(永住ビザや労働ビザ等)

労働者手帳発行には、CPF(納税者番号)も必要なので、持ってない場合はもよりの郵便局にいってとっておきましょう

※CPFは本当にどの場面でも使うので、ブラジルに移住したらなるべく早くとっておきましょう

6-2.最低限のポルトガル語

英語・日本語のみでできる仕事はとても限られています

最低限のコミュニケーションがとれるレベルのポルトガル語は準備しておきましょう

6-3.専門性をみにつけよう

ポルトガル語がある程度できれば仕事を見つけることはできます

ただし、まともに稼げる仕事となると言葉だけでは不十分です

専門性が必要になってきます

ブラジルで稼げる職業といえば、医者とエンジニアと言われています

3-1の項目をみてもわかる通り、エンジニア職はフルタイムで働け月給も良いです

医者はブラジルでの医師資格が必要なので大学等通いなおす必要がありますが、エンジニア系であれば日本でも研鑽をつむことができます。

まとめ

いかがでしたか

ブラジルは、日本よりもはるかに労働者の権利が強く、労働法が遵守されています。

サービス残業や異常な労働時間といった問題はありません

給料の良い仕事につくのは簡単ではありませんが、労働環境という点では日本より働きやすいと思います

この記事が、ブラジル移住を考える人の助けになれば幸いです 

おまけ

職種別給料を調べていて、思っていた以上にブラジルは職種が細分化されているんだと感心してしまいました

パイナップル栽培者とかピザづくりアシスタントとかチーズ作りアシスタントとか... 

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