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【LGBTへの差別=人種差別で犯罪】ブラジルの同性愛・LGBTの状況について【根強い同性愛嫌悪】

最近、ツイッターで同性愛およびLGBTについてのツイートを見る機会がありました。また、ブログでもちょくちょく同性愛について書かれているのを見ます。

 私はブラジル在住ですが、ブラジル最高裁が「LGBTへの差別=人種差別であり犯罪」とする見解を示したことが、最近こちらでニュースになりました。

台湾で(アジアではじめて)同性婚が合法になったというニュースも記憶に新しいです。

世界中で同性愛およびLGBTに対する関心が高まっているのを感じます。

今回は、そんな同性愛およびLGBTについて、ブラジルの状況をまとめてみました。

よくも悪くも、同性愛・LGBTについて「無関心」でいられる日本、ブラジルの状況を通じて、すこし同性愛・LGBTについて考えてみませんか? 

ブラジルの同性愛およびLGBTの状況

ブラジルの同性愛およびLGBTの権利

同性結婚が事実上可能

同性婚に対する法律は存在しないものの、2013年5月15日 ブラジル公正評議会は、同性婚のカップルが婚姻届を出しても、拒否はしないとする決定を表明しています。

これは同性婚が合法化はされてないものの、政府が同性愛者の婚姻届を拒否することはできない事を示しており、事実上同性婚が可能となっている状態です。

同性カップルの養子縁組が可能

同性カップルの養子縁組に関する法律はないものの、上級司法裁判所は同性カップルの養子縁組を拒否する理由はないという見解をしめしています。これは、事実上同性カップルの養子縁組が可能となっている状態です。

性の自認が可能

法律での明記はないものの、トランスジェンダーの法律上の性別および名前の変更を 上級司法裁判所が容認しています。

LGBTへの差別は違法

ブラジルの連邦最高裁は2019年5月23日までに、人種差別を最高禁錮5年の刑とする法律を改正し、LGBTへの差別もこれに含めるとの見解をしめしました。これは、LGBT差別も人種差別と同じように、ブラジルでは犯罪にあたるということです。

ブラジルの同性愛およびLGBTに対するブラジル国民の動き

同性愛およびLGBT権利向上に積極的

リオデジャネイロやサンパウロで行われるLGBTパレード(=LGBTをはじめとするマイノリティの権利向上を訴えるパレード)は世界1とも言われる規模を誇り、同性愛およびLGBT権利向上に非常に積極的な動きがあります。

街でもよくみかける同性カップル

私は2011年にブラジル・サンパウロに移住しましたが、その時点ですでに女性の同性カップルが街なかで手をつないだりキスをしたりという事はよく見かけました。

2019年の今、ブラジル南部の田舎町に住んでいますが、男性の同性カップルがキスしているのもよく見るようになりました。

※一応補足をしておくと、ブラジルではカップルが人前でキスをしたりするのはかなり一般的です。

主人(ブラジル人)によると、一昔前まで同性カップルが街なかでイチャイチャするのは本当に珍しかったらしく、見かけたら揶揄されたりしたそうですが、少なくとも私はそんな状況(揶揄する)を見たことはありません。都市部では同性カップルのイチャイチャを特によくみかけるようになりました。 

根強い同性愛嫌悪

ブラジルはカトリック国家

ブラジルはカトリックの国です。世界最大のカトリック教徒を抱える国でもあります。キリスト教の教えが文化の根底にあり、同性愛およびLGBTに対する根強い嫌悪感情もあります。カトリック勢力がブラジル国会で同性婚合法化に反対しており、(同性婚は事実上可能であるものの)法律化されない理由になっています。

同性愛・LGBTの権利向上運動が活発で、実際に権利が向上されている一方、同性愛者に対する差別や殺人や暴力も非常に多いです。

例えば、人権団体の「grupo gay da bahia」の発表によると2019/1/1~2019/5/15の間に141人のLGBTが亡くなっており、そのうち123人が他殺とのことです。

※ローマ・カトリックの教えでは、同性愛は「罪」とされています。

※大多数のカトリック教徒は同性愛・LGBTを尊重しています。

大統領も同性愛嫌悪

2019年11月現在、ブラジルの大統領は極右のボルソナロ氏です。2019年1月に大統領に就任したボルソナロ氏は、同性愛嫌悪者であり、この大統領が就任中は、少なくとも同性婚が合法化されることはないと思います。

ブラジルの同性愛・LGBTまとめ

権利向上の活動の結果、権利はかなり守られるようになっている。

一方で、同性愛嫌悪はいまだに根強く存在している

といったところでしょうか。

同性愛嫌悪が根底にあったからこそ、同性愛・LGBTの権利に目がむき、権利向上活動が盛んになったといえるかもしれませんね。

日本との比較

(個人的見解ですが)ブラジルと日本は真逆な印象をうけます。

日本は同性愛・LGBTの「権利」という点では、日本はあまり守られていないように感じます。同性婚は(一部の自治体を除き)末承認ですし、法律上の性別の変更も性別適合手術のあとでのみ可能です。

その一方で「同性愛嫌悪」というものは、あまり存在しないのかな、と。

それは、日本の文化や習慣の根底にあるものは仏教なり神道なりで、同性愛を忌み嫌うものではないからだと思っています。

そして、嫌悪感情はない(少ない)ものの無関心。同性愛・ LGBTは特に「悪」でもないから、そうしたかったらそうすればいい=無関心という図式になっているように感じます。

無関心が故に、無意識に同性愛差別(ゲイを笑いのネタに使ったり)をしたり、法律の整備等もすすまないのかなーと。

同性愛・LGBTに限らず、マイノリティも社会の一部。

「社会」に少し目をむけてみませんか? 

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