目次
リベルダージを歩こう
リベルダージとは
サンパウロ中心部にある、世界最大規模の日本人街です。
ブラジルは日本から最も遠い国の1つですが、(日本を除いて)世界で最も多くの日本人・日系人が暮らしています。ブラジル全土で190万人もの日系人が暮らしているといわれていますが、その7割はサンパウロに集中しています。
そこで暮らす日本人移民たちが作り出した街がリベルダージです。
中華系・韓国系も多くなり「東洋人街」といった感じになってきてはいますが、日本風の建造物が立ち並んでいたり街灯が提灯型だったりと、いたるところに日本を感じることができる街になっています。
リベルダージでぜひチェックしてほしいこと
リベルダージは、サンパウロに来たらかかせない観光地でもあります。どこに何があるかなんていうことは、ガイドブックを見たらすぐわかることなので、ここでは書きません。
今回は、リベルダージに行ったらぜひ見て欲しい・気付いてほしい、くすっと笑えて誇らしい10個の事をご紹介します。
ブラジルには行く予定がない方も、地球の反対側にこんな日本があるのかと、少しビックリしつつ誇らしく感じるかもしれませんよ!
日本人街「リベルダージ」で見て欲しい10個の事
1.日本広場で聞こえる日本語
リベルダージにアクセスするにはメトロが便利。Japão-Liberdade駅で降りましょう。
Japãoとは当然日本のこと。駅名に日本が入っていて、すでにちょっと誇らしい!
駅前に「リベルダージ・日本広場」があって、特にイベントがなければ、日系移民1世もしくは2世と思われるおじいさん達が、普通に日本語で井戸端会議をしていたりします。
この写真は、2019年12月に撮った日本広場です。クリスマス前なので赤い巨大なウンコ日本的なクリスマスモニュメントが飾られています。
手前のお姉さんはブラジャーが見えまくってますが、いちいちウヒャーってなっていると、ブラジル滞在中ずっとウヒャーってなるので、気にしないのが一番です。
2.日本を感じる屋台
日本広場前には、土日祝日になると屋台(フェイラ)がたちます。


ごらんのように、沢山の人でごった返す、とても賑やかなイベントです。道端にある街灯が提灯型なのが面白いですね。
ここでも、ブラジャーが見えたり、むしろノーブラだったりする女性がいますが、そこはたいした問題ではないので割愛します。っていうか、親にこの写真を送ったら、この事をまず突っ込まれたんですが、もう見慣れすぎてて気付きませんでした。
屋台は、パステル(ブラジル版揚げ餃子的食べ物)といった食べ物から、手作りのリボンや民芸品、はては「あなたの名前を漢字で書きます」といったものまで、様々です。
ちなみに「あなたの名前を漢字で書きます」は、名前を筆で書くだけで8レアル(約240円)でした。むしろ、私がこの仕事をしたい件。
そういえば、高校時代のアメリカの留学先のホストファミリーにも、「名前を漢字で書いて!」と頼まれて、ダイアナちゃんを「大穴」と書いた懐かしい思い出があります。額に入れて飾ってくれていたけれど、きっと後からきた日本人留学生はそれを見て楽しんでくれたことでしょう。
3.いたるところで見かける日本語
リベルダージでは日本語もよく見かけます。
大手銀行の1つであるサンタンデールやイタウ銀行の看板には日本語も書かれています。
これ↓はサンタンデール銀行の看板です。
「今日は、何を手伝ってあげられますか?」
いいたい事は3つ
- →なぜ、丁寧なのに上から目線なのか
- →なぜ、「か」だけカタカナにしたのか
- →なぜ、この読みづらいこの字体を選んだのか
見たときはついクスっとなってしまいますが、日本語を使ってくれているところに日本へのリスペクトを感じます。
ちなみに個人的見解では、これがちょっとオカシイと気付いているのにわざと直していないんだと思います。だって、この近辺には日本語ぺらぺらの人が沢山いますから!
他にも「メイソウ」やら「丸海」やら、店舗名が日本のものもたくさんあります。
※ちなみにメイソウとは、日本ブランド・日本デザインを前面におしだしていますが、実質的には中国企業です。
4.日本書籍を扱う本屋


日本広場目の前には、太陽堂という日本書籍をあつかう本屋があります。
わりと新しい雑誌もあったりしますし、文庫本や日本の文房具も買う事ができます。
値段は10円=1レアル換算で売られています。400円の本なら40レアルですね。
最近のレートは1レアル30円ほどなので、日本で買う3倍くらいの値段になりますが、輸入の手間を考えると仕方がないですね。
他にはポルトガル語翻訳されたマンガもたくさんおかれています。
エロ本は残念ながら見つかりませんでした。日本のエロスは人気がないの?チラリズムって最高だよ。
5.日本を感じる建築物


リベルダージではいたるところに日本風の建造物等が見られます。
ブラデスコという大手銀行(左)もこんな風な日本的建物です。赤い鳥居もたっていますし、信号機まで鳥居になっています!
日本でも、ここまで日本日本している町は観光地以外ないですよね。
あまりにも日本すぎて、ちょっとむずむずします(笑)
6.ウルトラマン
リベルダージでは、日本では最近見かけなくなったウルトラマンを見ることができます。
きっと日本では稼げなくなって、ブラジルへ出稼ぎにきてるんですね(笑)
写真を一緒にとったりして寄付を募っているようです。
ちなみに、この写真をとった日は猛暑日で、ときどき被り物を脱いでらっしゃったので、ウルトラマンの中の人を見ることができました。お金を稼ぐのは楽じゃないね。
7.日本風マクドナルド
リベルダージにあるマクドナルドは、建物が数奇屋風建築です。
ちょっと分かりづらいですが、マクドナルドのむこうにはすき家も見えます。
リベルダージのマクドナルドは外観だけではなく、内観も日本風です。


こんな感じです。若干チャイナっぽさがありますが、日本を意識したつくりです。
日本庭園を意識した中庭もあって、灯篭が飾ってあったりします。
人が多いリベルダージにあって、マクドナルドは比較的すいているので、休憩には良い場所です。
ちなみに、マクドナルドはマクドナルドなので、メニューに特別感はないですし、値段は日本よりも高いです。
8.日本食の宝庫
サンパウロでは「本当の」日本食に出会うことができます。
すき家といったファストフードから、本格的な寿司屋まで全て見つけることができます。


寿司はすでにブラジルで定着しましたが、ここ数年で一気に増えたのがラーメン店。ラーメン激戦区のサンパウロでは、定番の醤油やとんこつから、海鮮系ラーメンまで食べることができます。


博多ラーメンの有名どころ・一幸舎もあります。日本と同じ味!内装も日本と同じです。
ちなみに、ブラジル人はラーメンを食べるのが本当に遅いです。基本的に、ブラジル人は熱々のものと辛いものが苦手なお子様舌なんですね(笑)
ブラジル人にあわせてラーメンを食べると麺がのびきるのは間違いないので、ブラジル人と一緒に食事をしても、そこは気にせず食べてしまいましょう。
個人的にこれからブラジルで激戦になりそうなのは「日本式居酒屋」だと思っています。すでにサンパウロで数店舗がオープンしています。
9.日本庭園


無料で開放されている日本庭園もあります。池には鯉が泳ぎ、竹藪があり、まさに日本といった感じです。平日はそこまで人が多くないので、のんびりすごすことができます。
ところで、この写真をとった2019年12月28日。池におちた少女(7歳)を見た人がいたら、間違いなくそれは私の娘です。暑かったから涼めたことでしょう。警備員さんには、「彼女(私の娘)は伝説になったね(笑)」と言われた件。
10.日本人・日系人多し!
リベルダージは観光地です。土日・祝日にはたくさんの観光客が訪れます。観光客を目当てにしたレストランやお土産屋もたくさんあります。
その一方でたくさんの日本食材店がある、日本人・日系人にとってはかかせない生活の街でもあります。リベルダージで商売をする人のほとんどが、アジア系の外見をもっています。日本語が通じる店もたくさんあります。
特に平日午前中にこの街へくると、日系人率にビックリすると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
リベルダージには、本物の日本を感じるものから、ちょっとブラジル化したおもしろい日本まで、様々な日本があります。
この街は、約110年前、ブラジルへ渡った日本人たちが築き上げた、ブラジル日系社会の中心地です。
言葉もわからない、頼る人もいない、きっと辛いこともたくさんあったと思います。それでも懸命に働き、ブラジルで強固な日系社会の基盤を築いた日本人の強さを、この街は教えてくれます。
地球の裏側にある日本・リベルダージ。
サンパウロに来た際は、ぜひリベルダージ によって、この地に生きる日系人のパワーを感じてください!
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