先日、本田圭介選手がブラジルのサッカーチーム「ボタフォゴ」との契約を発表しました。
ボタフォゴはリオデジャネイロに本拠地を置く、ブラジルの強豪チームの1つ。
カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル選手権)では、最もレベルの高いリーグであるセリエAに属しています。
ブラジル国内でもかなり注目度は高く、ブラジルのツイッターでは一時「♯本田さんボタフォゴに来て」という日本語のハッシュタグがトレンド入りしました。
ボタフォゴのオフィシャルツイッターによると、既に本田選手の名前が入ったチームユニフォームの販売が開始され、既に完売との情報もあります↓
Camisa personalizada do Honda à venda na Loja Oficial do Estádio Nilton Santos!
— Botafogo F.R. (@Botafogo) February 2, 2020
Curti, hein?! Já vou pegar uma pra mim!👌🏼⭐️🇯🇵 pic.twitter.com/imfvnjghNi
今週金曜日(2020年2月7日)にもブラジル入りするとも伝えられており、本田選手のブラジルでの活躍が楽しみです。
さて、今日のブログはそんな本田選手におそらく関わってくるであろう事をテーマにしています。
本田選手がブラジルで活躍できそうか等の分析ではありません。※私にそういう事を分析する能力はありません(笑)
本田選手がうけるであろう「アジア人に対する(他国では一般的に侮辱とされる)ジェスチャーや発言」についてです。
ブラジルを批判する目的でこの記事は書いていません。
むしろ(全部読んでいただければ理解していただけると思いますが)ブラジルがしている事をみて、自分たち(日本)が外国人に対してしている行動を自覚するきっかけになればいいと思って書いています。
本田選手がうけるであろう「ジェスチャーや発言」を予想する
本田選手がボタフォゴ入りがきまって、日本人選手がブラジルに来るという喜びとともに、絶対に一部日本人(あるいはブラジル人)が訝るであろう「ジェスチャーや発言」を受けるだろうなと、ちょっと心配にもなりました。
そのジェスチャーやポーズは主に下の2つです。
※ブラジルのスタジアムでは、敵チームの選手やサポーターを侮辱するような発言がポンポン飛び交いますが、それは(人種関係なく)全ての選手におこりうるので今回はふれません
つり目ポーズ
世界的にはアジア人(特に日本や韓国といった東アジア)を侮辱する意味で捉えられて(きて)いる「つり目」ポーズ。
ブラジルでは、侮辱的な意味は基本的にありません。(もちろん、インターネットの発達した今、それが世界的には侮辱的な意味合いをもつと理解している人もたくさんいます)
ホンダ選手が出場することを期待して、スタジアムでボタフォゴサポーターの「ホンダを出場させろ!」の(期待の)叫びとともにつり目ポーズ。
あるいは、ボタフォゴサポーターが、ホンダのユニフォームを着て喜びの笑顔とともにつり目ポーズでインスタ投稿。
うーん。どちらも侮辱的意味はありませんが、普通にありそうな気がします。
※敵サポーターが若干の悪意をもってこのポーズをするという事もあるかも、、、
ちんこちっちゃいジェスチャー・発言
アジア人(主に東アジア人)の外見を持つ男性に対して、「ちんこちっちゃい」と言うのはブラジル人のからかいの定番です。
現ブラジル大統領のボルソナロ氏も、アジア人男性と写真をとるときに「日本は全部小さいんだよね(=ちんこも小さいんだろ)」と親指と人差し指を丸めながら(満面の笑顔とともに)近づけるしぐさをし、ブラジル国内でも批判をうけました。
大統領という地位にたつ人間がこういうジェスチャーをしたからこそ批判をうけたものの、一般人レベルでは結構普通に今でもこういうからかいはあります。
敵チームのサポーターが、(インスタ等で)本田選手をからかうのに、このジェスチャーをすることは十分にありそうな気がします。
日本とは違うあだ名文化
ここまで読むと、ブラジル(南米)をあまり知らない人から見ると、こういったジェスチャー等が公に受け入れられることに、ショックをうけるかもしれません。
個人的には、これらのことはブラジル(南米)のあだ名文化も関係しているのかな?と思っています。
ブラジルでは、髪のすくない(あるいは坊主頭の)男性を「Careca(ハゲ)」というあだ名で呼んだり、外国人を名前でなく「gringo(外人)」と呼んだり、太っている人のあだ名が「gordo(デブ)」になったり、ちょっと日本では考えられないあだ名のつけ方がなされます。小学生のようなあだ名のつけ方ですが、普通の大人がこういうあだ名でよばれたりします
そのどれも(基本的には)親しみをこめてのことで、侮辱的意味合いはありません。
外見的な特徴が、親しみをこめてそのままあだ名になる。ただのブラジルの一種の文化なんです。
こういったあだ名文化があるから、アジア人にたいして今でも「つり目」や「ちんこちっちゃい」行動・発言をする事が問題にならないのかもしれませんね。
ボルソナロ大統領ですらしてましたしね。。。
日本人の「無邪気な侮辱的行動」
人のふり見て我ふりなおせ
さて、ここまでブラジルのアジア人に対するジェスチャーや発言について書いてきました。ここまで読んでいただいた方の中には、ブラジルにたいして訝りを覚えた人もいるかもしれません。
ただ、個人的には日本は全く他国のことを言える立場ではないと思っています。
大手航空会社のコマーシャルで、鼻の大きさを誇張した付け鼻をつけ白人に扮して問題になったことがありました。お笑い芸人がコントで、顔を黒塗りにして黒人に扮して笑いのネタにしたりしています。
こういった事はほんの一例で、身体的特徴をネタ的にあつかう事が日本にはたくさんありますよね。
嫌だったら怒るべき
もしも、こういったアジア人に対するジェスチャーにたいして訝りを覚えたのであれば、もちろん抗議していいと思います。だって、嫌なものは嫌ですし。
(人生の半分以上は海外暮らしですが)黒人に対するからかいがほぼほぼ許されていないのに対して、アジア人は配慮されてないと感じることはよくあります。私たちだって怒っていい!
それと同時に(もちろん私も含めて)自分たちが同じような事をしてしまっていないか、考えるきっかけになればいいなとも思います。
もうポリティカルコレクトネスの風が世界で吹いている今、それらの事を煩いなと感じる人もいると思いますし、私も「そんなことで!」と思うことは多々あります。
ただ、2020年・個人の発言が瞬く間に世界を駆け巡ることもある今、その身体的特徴をからかわれることが差別的・攻撃的とうけとる人がいるかぎり、やっぱり身体的特徴に言及するのはやっぱりダメなんじゃないかと。
まとめ
というわけで、本田選手がうけるであろう「アジア人に対する(他国では一般的に侮辱とされる)ジェスチャーや発言」について、予想して書いてみました。
あくまで予想なので、全くおこらないかもしれません(笑)
まあ、おこったらおこったで、お互いに学び合えればよいですよね。
兎にも角にも、本田選手のブラジルでの活躍を願っています!
日本ブログ村に参加をはじめました。ポチっとしていただけると、うれしいです!