日本の自動車運転免許からブラジルの自動車免許への切り替え方法を解説します。
今回は番外編で、ブラジルの変な暗黙の了解的交通ルールを紹介していきます。
国が違えばルールも違う。ここが変だよブラジル!
※本編の自動車免許切り替え方法概略は以下を確認してください。
1)車の信号が青でも、歩行者のためにとまる
信号付き横断歩道があるところで、車の信号が青(=歩行者用信号は当然赤)のときでも、車はわざわざ歩行者のためにとまることが多々あります。
徒歩移動する人は「コイターダ(かわいそう)」な人なので、車に乗っている人は優しさで道を譲ってあげるんですね。※貧富の差が大きいブラジルでは、徒歩で歩く=(車もない)貧乏人という意識がある
、、、が、危ない!
まさか、前の車が止まるなんて思わないので(だって車用の信号青だし!)、追突しそうになることが多々あります。
歩行者も歩行者で、信号の色がなんであろうと、自分たちが常に優先だと思っている人が多いので、堂々と赤信号を歩いていくことが多いです。止まらない車の方が悪いと思っているので。(止まらない車に対して、怒鳴り声をあげる人も多いです。怖い、、、)
2)横断歩道がないところでも、歩行者のためにとまる
1と似ているのですが、これも危ないのでやめてほしいことの1つ。
歩行者が横断歩道がないところで道を横断しようとするとき、わざわざ車が歩行者のために止まることが結構あります。特に道を横断しようとするのがお年寄りや子供づれのときは、車が止まる確率がかなりあがります。
でも、そもそも車が止まるべき場所ではないので、いきなり前の車がとまると追突しそうになるので本当にやめてほしいです。
ちなみにですが、子供づれ歩行者の
・横断歩道がない道の横断
・信号無視
は日常茶飯事です。子供のころからこれが当たり前だから、社会全体のマナーもあがっていかないんだろうな~と常々思います。
3)高級車が優先
貧富の差がとんでもなく大きいブラジル。超ぼろぼろの車から、高級車まで色々なタイプの車を見かけます。
金持ち優先のこの国では、高級で大きい車ほど優先されます。
小さく庶民的な車が追い越しをかけようとしてもたいてい道は譲ってもらえませんが、BMWやベンツといった高級車が追い越しをかけようとしようものならサっと道を譲ります。
これ交通事情だけじゃなく、ブラジル生活全般にいえることで、金がある人がえらい且優先。日本でも、もちろんこういうことがあるけど、ブラジルの場合は本当にそれがあからさまです。
だからみんな見栄っ張りで、自分の限界以上に物を買って着飾る人が多いんだろうなぁ。。。
4)夜暗くなってからは信号無視をしてもOK
サンパウロなどの一部の治安の悪い大都市にかぎって、夜遅く暗くなってからは車は信号でとまらなくても罰金を逃れることができます。
というのも信号で停車したすきに、強盗におそわれる可能性があるからです。特にバイクが近づいてくる場合は止まってはいけないといわれています。
もちろん、罰金の請求はくるのですが、Despachante(ブラジル交通局とつながりのある人たち・免許証の更新等交通局がらみの手続きを代理でしてくれる)を通じて不服申し立てをして、受理されれば罰金は免除されます。その不服申し立てとして、治安を理由にすることができるのです。
5)ロンバーダ・スピードカメラの前だけスピードを守る
※ロンバーダとは、ブラジルの道路のいたるところにある、カマボコ型の突起。スピードを落とさせるためにある
※スピードカメラとは、これまたブラジルの道路のいたるところにある、スピード計測機能つきカメラのこと。
ブラジル人はせっかちです。車の運転でもそれが現れていて、みんな超スピードをだすし、とにかく自分が先に進みたいが故に車線変更もしょっちゅうします。
そんなブラジル人にスピードをおとさせようと導入されているのが、上記でも書いたロンバーダとスピードカメラです。
でも、このロンバーダとスピードカメラ、直前までこないと存在に気付かない時がしょっちゅうあります。だから、ぎりぎりになって急にスピードを落とすので、後続車両が追突しそうになることがよくあります。
交通安全のために導入されたロンバーダとスピードカメラ。個人的には逆に危ないような気がします(笑)
国がかわればルールもかわる。郷に入れば郷に従えとはいうけど、結構納得行かないこともしょっちゅうです(笑)