日本の自動車運転免許からブラジルの自動車免許への切り替え方法を解説します。
今回は税金関係の支払、健康診断、精神鑑定、指紋・署名認証等、実技試験を受けるために必要なプロセスを解説します。
全体の概要については、以下を確認してください。
前回の記事でDETRANに必要書類を提出したら、払い込み用紙やプロトコル(固有の手続き番号)が載っている書類等がもらえます。それらの書類を持って以下の事を行います。
1)全ての税金関係・診断料を払う
①emissão da CNH(免許証発行料)
②Exame de direção veicular (実技試験料)
③Exame Médico (健康診断料)
④Taxa de CAC(精神鑑定料)
私のいる市では支払いは払込用紙をDETRANでもらって銀行やCaixaで支払いました。市によっては③④はその場で払うこともあるようです。
少なくとも①②の支払が終わらないと次のプロセスに進めません。
2)写真撮影と署名・指紋認証
DETRANから指定された場所に行き、写真撮影と署名及び指紋の認証を行います。上記1)-①で支払いが済んでいるので支払いはありません。
必要書類
・DETRNから受けとったプロトコル(固有の手続き番号)の載っている書類
・1)-①で払った領収書
・CPF(納税者番号)
・ID (顔写真付きのもの、RNE外人登録証がいいと思います)
注意点
指紋は両手全ての指を取られます。
写真は気に入らなかったら(混んでなかったら)何回か撮り直してもらえます。
署名は漢字の方がいいと思います(偽造されにくいので)
必要であれば知り合いを通訳として連れていっても大丈夫ですが、個人的には全く喋れなくても問題ないと思います。
3) 精神鑑定を受ける
2)が終わったら、DETRAN から指定されたCACへ行き、精神鑑定のテストを受けます。私の市ではこれは予約しないとダメでした。
以下のプロセスで進みます
①書類の確認
・顔写真付きのID (RNE外人登録証がいいと思います)
・1)-④で払った領収書
・DETRANで受け取ったプロトコルがのっている書類
②ブラジルの交通事情の説明
ブラジルの交通事情や何故この精神鑑定が必要なのか説明があります
別に理解出来なくても大丈夫です(笑)
③精神鑑定テスト
ペーパーテストです。笑えるくらい簡単ですが、主人曰くこれでも昔に比べたら難しくなったんだそう(笑)
私がうけたテストの1つは、こんな感じです。
紙の上にマークが書いてあって、それと同じマークを斜線(赤線で示してあります)で消していくというもの。矢印の方向に沿って左から右、一段下にいって右から左、一段下に行ってまた左から右へ、、、と進む感じです。これが100個くらいあって、ひたすら斜線でけしていきます。簡単ですよね。
こんな感じのテストを3つうけました。一つのテストは説明含めて7分くらいです。説明のときに例題を一緒にやるので、間違いなくポルトガル語がわからなくても理解できます。
④精神鑑定テスト合否判定
精神鑑定はその場で合否がわかります。合格するとプロトコルが載っている書類に精神鑑定医が印鑑とサインをくれます。私の市では同伴者不可でした。ですので通訳はつけれません。が、本当に簡単なテストで、ポルトガル語がわからなくても何をすべきか理解出来ると思います。
4)健康診断を受ける
3)の後、プロトコルが載っている書類に精神鑑定済みのサイン・印鑑がないと受けられません。健康診断といっても視力検査と簡単な身体動作の確認のみです。眼鏡やコンタクトの人はちゃんと持って行きましょう。
必要書類
・DETRNで受け取ったプロトコルが載っている書類
・1)-③で払った領収書
・顔写真付きID
注意点
視力検査は色々な大きさのアルファベットが一文字ずつ出てくるので読んでいくだけです。(もちろんポルトガル語の発音でですよ)
同伴者不可ですので通訳を連れて行くことは出来ません。が、これもやるべき事は決まりきっているので、アルファベットのポルトガル語読みが出来れば余裕だと思います。
合格したらプロトコルが載っている書類にお医者さんが印鑑とサインをくれます。
5)DETRANへ書類を提出し実技試験、もしくは自動車教習所で練習
以上1)〜4)のプロセスが終わったら、書類一式を持ってDETRAN へ行きましょう。
(10日間の書類確認期間後)自信のある人は実技試験の予約をすることができます。実技試験は教習所を通じて申し込まないのであれば、自分で車を用意することになります(マニュアル車のみ)
自分一人で運転する前に練習しておきたい人は、この段階で自動車教習所へ行く事になります。私はマニュアル車の運転を15年近くしていなので自動車教習所に行く事にしました。
というわけで、次は教習所での練習についてです