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【提案・提言】日本もとりいれるべき、ブラジルの教育システム5つ【良いとこ取りしませんか?】

ブラジルにきて早8年。日本との違いは今だに感じますが、おおらかなブラジル人気質にも助けられ、概ねここでの生活を気にいっています。

ブラジルというと、治安が云々言われたりしますが、それは気をつけるべきポイントを抑えておけば、そうそう事件に巻き込まれたりしないので、特に気にしていません。

が、一番不満かつ心配なのが「教育」についてです。

ブラジル、教育水準が低いです。

ブラジルの教育を取り入れろとは、口が裂けてもいえません。 

2012年のOECD国際評価プログラムでは、65か国中で読解55位/数学58位/科学59位と、散々な結果です。

※一応ブラジル人について擁護しておくと、ブラジルで頭のいい人は、日本人にまじっても頭がいいです。人生の半分以上海外暮らしですが、結局各国で頭のいい人は、どこへ行っても頭がいいなと思っています。例えば、日本の文部科学省のプログラム等で日本へ国費留学しているブラジル人や、国際的企業で日本勤務を命じられるエリート層などは、本当に頭のいい人が多いです。

 その一方で、ブラジルの教育のほうが日本より優れていると思うものもあります。教育内容や質ではなく、教育のシステムについてです。

今回は、ブラジルの教育システムについて紹介しつつ、日本にも取り入れたほうが良いとおもっているブラジルの教育システム5つを語っていきます。

ブラジルと日本、良いとこ取りができたら一番いいですよね。

①日本もとりいれて欲しいブラジルの教育システム5つ

1)学年ごとに進級テストをして、規定基準に達した児童・生徒のみ次の学年へ進級可能にする

2)専門の先生・コーチ以外の指導による部活動をやめる

3)体育および芸術科目(音楽・美術・書道等)は、小学校でも専任の先生に任せる

4)学区外の学校への入学や転校を自由にできるようにする

5)制服をもっと簡易的なものにする

 以上の5つです。

 理由については後にのべていきますが、その前にブラジルの教育システムについて紹介します。

上記の提案の理由のみ読みたい方は③から読んでください。

② ブラジルの教育システム

学校制度

ブラジルの学校は9-3制です(日本は6-3-3制)

Escola Funcamental(日本の小学校・中学校にあたる)が9年間、Escola Média(日本の高校にあたる)が3年間です。

Escola Funcamentalは基本的に6歳に入学します。

ここでは、Escola FuncamentalⅠとEscola FuncamentalⅡの2つのフェーズがあります。

Escola FuncamentalⅠは1年生~5年生で、一人の先生が全ての科目を教えます。

Escola FuncamentalⅡは6年生~9年生で、科目ごとに先生がいます。

Escola MédiaはEscola Funcamental課程を終了後入学し、3年間学びます。

Escola Médiaは日本でいうところの高校ですが、(一部の学校を除き)私立・公立問わず入学試験はありません。

Escola Funcamentalも、もちろん入学試験はありません。入学試験がないというのは、日本と全然違いますね。

その代わりに、一定の成績をとらないと、次の学年に進級できないシステムになっています。

Escola Funcamentalまでは義務教育です。

科目

Escola FuncamentalⅠはポルトガル語・数学・歴史・地理・理科・芸術・体育が基本科目として設定されています。

Escola FuncamentalⅡでは、Escola FuncamentalⅠの科目に加え、外国語(英語)が始まります。

Escola FuncamentalⅠでは、基本的に一人の先生が全ての科目を教えますが、芸術(音楽や美術等)と体育に関しては、専門の先生が教えます。

Escola Médiaは高校は、ポルトガル語(ポルトガル語とブラジル文学を含む)・外国語(一般的に英語)・歴史・地理・数学・物理学・化学・生物学で構成されています。Escola Médiaでは、芸術関係や体育の授業がない学校も多いです。

授業数

Escola Funcamentalで年間200日・年間授業時間800時間に設定されています。

Escola Médiaは、3年間で2200時間の授業数が設定されています。

これは日本の文部科学省が制定する標準時間数とあまり変わらないようです。

授業時間

日本もブラジルも、月曜日~金曜日に学校へ行きますが、大きく違うのが授業時間です。

ブラジルの学校は朝・昼の2部制(高校は朝・昼・夜の3部制のところもある)になっています。

学校によって違いますが、朝の部が7時半~12時、昼の部が13時~17時半、夜の部が18時~22時といった感じです。

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↑これは、あるEscola Funcamentalの1年生の月曜日の時間割です。

1コマ50分で、1時間目と2時間目の間には休み時間がありません。3時間目~5時間目にいたっては3時限連続休憩なし。日本だと、授業と授業の間には休み時間があるので、全然違いますね。だから授業中にトイレへ行きたい、水を飲みたいという理由で、席をたつことは、わりと自由にできます。

 高校が3部制で夜の部があるのは、高校になるとフルタイムで働きにでる子がそれなりにいるからです(特に公立学校)。貧富の差が極端なブラジルでは、高校では「自分のお小遣い」のためではなく「家計を助ける」ために働きにでる子がかなりいます。

③日本も取り入れるべきブラジルの教育システム5つとその理由

1)学年ごとに進級テストをして、規定基準に達した児童・生徒のみ次の学年へ進級可能にする

日本では、義務教育期間中は、どんな成績でも次の学年にいくことができますね。

ブラジルでは、一定の成績をとらないと次の学年へ行くことができません。

私は、このブラジルの制度の方がずっと良いとおもっています。わからないまま、次の学年にすすめば、当然次の学年もわからないままです。

そして、そのツケは(私立の中学校受験をのぞき)高校受験のときに一気にやってきます。

1年ごとに挽回のチャンスをあたえるのと、義務教育9年分のツケを1度で挽回させること、どちらの方が良いかは明らかだとおもっています。

2)専門の先生・コーチ以外の指導による部活動をやめる

ブラジルでは学校単位での部活動が(基本)ありません。

スポーツをしたい、音楽をしたいといった子は、地域に存在するスポーツクラブや教室に通います。指導するコーチや先生は、そのスポーツや芸術に関する知識を持つ専門家です。部活動を設けている学校もありますが、専門の知識がある先生を外部からよんで習うのが普通です。 

日本では、中学校で美術の先生がバスケットボール部の顧問をしたりすることが多々ありますよね。

私は中学校のころバスケットボール部に入っていましたが、炎天下の中、先生からいわれた練習を、先生なしでこなしていたことが結構ありました。その先生自体も、バスケットボールの指導に関しては素人で、独学で学んだものです。

こんな状態ではいつ事故がおこってもおかしくないし、仮に才能ある生徒がいたとしても伸びないと思うのです。

専門の先生がいないのであれば、その部活動はやめた方がいいと思っています。

※学校単位で専門の先生を集めるのが難しいのであれば、地域単位で考えてもいいと思います。バスケならA校、音楽ならB校に放課後行くという具合です。

3)体育および芸術科目(音楽・美術・書道等)は、小学校でも専任の先生に任せる

日本では、体育等の指導をする先生が科目別にわかれるのは中学校からですね。ブラジルでは、小学校低学年から音楽や美術や体育等の専門性の高い教科については、それを専門とする先生から習うことができます。 

日本の小学校の先生、凄くないですか?

国語や社会はもちろん、体育やはては美術まで教えますよね?

小学校レベルの国語や算数であれば一般常識レベルなので、大学卒業レベルの学力+大学で教授法を習うということで十分カバーすることができると思います。

でも、絵の描き方といった芸術関係の知識は教えるレベルにありますか?体育の指導について十分な知識はありますか?

正しい知識をもった先生が、正しいやり方で教える。当たり前のことだと思います。

4)学区外の学校への入学や転校を自由にできるようにする

日本の公立校は、学区制ですね。住所で通える学校がきめられています。

ブラジルでも公立校では「広域」の学区制はありますが、その学区内にある複数の学校から自由に選択することができます。また、その学校から別の学校に転校するのも自由です。

人気の公立校では、入学受付の段階で長蛇の列ができます。(受験はないので、入学できるかどうかは抽選もしくは早い者勝ちです)

日本で学区外の学校に転校するのは難しいです。

いじめがあったとき、指導方法に納得がいかないとき、これらは転校するのに十分な理由だと思いますが、日本ではそれができません。家からの遠い近いで教育の幅が狭められるのは納得できますか?

5)制服をもっと簡易的なものにする

日本の制服、可愛いものも多いですよね。

ですが、実用的ですか?値段は適切ですか?

私が通っていた日本の中学校、制服を着るのは登下校のみ。学校についたら、学校指定のジャージに着替えて、授業や部活をするというルールでした。

学校によって違いはあると思いますが、意外と制服でいる時間って短い中学校は多いのではないかと思います。

また、制服の値段って本当に高いですよね。成長期でもあるこの時期に、夏冬の制服一式をそろえていたら、4~5万円いくということも珍しくないと思います。

義務教育は無償であるべきです。

こちらブラジルでは、下のようなものが制服です。

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Escola Funcamental(日本の小学校・中学校にあたる)でも、Escola Média(日本の高校にあたる)でも、こんな感じです。※高校になると、トップスのみ学校指定になることが多いです。

これで登下校して、授業をうけます。

見て分かると思いますが、安いです。いわゆるジャージ+Tシャツですからね。また(市によりますが)経済的に制服の購入が困難であれば市からの支給があるところも多いです。

※私服にすれば?という意見もあると思いますが、私服は家庭の経済レベルを如実に現してしまうので、制服はあった方がいいと思っています。

 ④まとめ

日本の教育は基本的にレベルが高い

ブラジルの教育をもとに、ぜひ取り入れてほしい事について語ってみましたが、基本的に日本の教育はレベルが高いと思っています。

1年ごとに進級テストがあるにも関わらず、ブラジルの教育レベルが低いのは何故でしょう?

進級基準がそもそも低いんです。(日本レベルでいうと)勉強が不得意な子にあわせた基準になっている気がします。

ブラジルは基本的に高校受験がありません。高校にもなれば、勉強の得意不得意はかなり差がついてきます。高校になっても(基本)勉強が不得意な子にあわせた授業レベルで授業が行われるので、当然教育レベルはあがってきません。

得意な子はもっと伸ばせるように、不得意な子はそれ以上不得意にならないように、受験である程度能力をふりわける日本のシステムは良いとおもいます。

また、授業時間はカリキュラム上は日本とかわらないですが、実際はもっと少ないです。先生たちが賃上げのためのデモをして、よく授業がキャンセルになるためです。

 色々言われる日本の教育システムですが、ほとんどの人間が(世界的にみて)高い教育水準にいる事実は誇っていいことだと思っています。

もっと合理的に教育を考えませんか

教育だけの問題でもないので、今回は書きませんでしたが、日本ってわけわからないルール多いですよね。

私が行っていた中学校では、髪の結ぶ位置は耳の下までと決められていました。理由は、、、いまだに謎です(笑)

制服もそうです。登下校のみ制服着用とか、なんのためだったんでしょうね?

部活、なくなったって死にません。先生にも負担をかけてまで「学校」がする必要があるんでしょうか?

教育は「こういうやり方でこういうもんだ」と決め付けるのではなく、理不尽なことを改善し、もっと合理的なやり方ができれば、日本の教育はもっとよくなるのではないかと思います。  

www.viagemvida.com

 

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