Brasil x Brazil

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【フェミニズム=男女同権】ブラジル、頭おかしい方のフェミニストがいっぱいいる件【フェミズム=女尊男卑】

ブラジルにはフェミニストがいっぱい

ブラジルのフェミニスト

最近、私が住むブラジル南部の州で、フェミニストたちによるデモが行われました。

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ブラジル人はデモ好きだな~とのんびり眺めていたところ、近くにいた男性が「くそったれ、フェミニスト」と暴言を(笑)

理由を聞いてみたところ、「男性だけ徴兵があるなんて差別的だろ!男だって色々差別うけてるんだよ」とのこと。※ブラジルにはまだ徴兵制があります

最近のブラジルのフェミニズムの勢いを考えると、男性が文句を言いたくなる気持ちもわからなくもないです。女性専用車両の設置はもちろん、スーパーでの女性専用レーン、はては大学入試で女性を優先して入学させるようにする運動まで行われていて、フェミニストの私でも「え!」と同意できないことがたくさんありますから。

最近のブラジルの過激なフェミニストたちの活動は、男女同権ではなく、女性を男性より優位におくための活動になってきています。そして、ある調査によれば60%以上の女性が自分を「フェミニスト」と自認しています

Mais de 60% das mulheres no país se dizem feministas | JORNAL O TEMPO

日本のフェミニスト

日本のフェミニストって今どうなっているんでしょう。

私は日本を離れてかなりたつので、今の日本のフェミニストの状況はよくわかりません。少なくとも、私が日本にいたときは、フェミニスト=女性に優しい男性」みたいな良く分からない誤訳がされていたように思います。

検索画面で「フェミニスト」と打ち込んだところ、2番目のサジェスションがフェミニスト 頭おかしい」で、その次がフェミニスト ぶさいく」で、思わず笑ってしまいました。

確かに欧米諸国のフェミニストの活動の激しさは、フェミニストという言葉すら誤訳されていた日本では理解しにくいものですよね。

ひたすら、ネットで検索をし、記事を読み、私がだした結論は(あくまでネット上での印象でしかありませんが)「日本にはやっぱりフェミニストが殆どいない」ということ。

日本のフェミニストたちが実際に活動している記事がほとんどありませんでしたし、ただひたすら、欧米諸国のフェミニスト活動がいかに激しいかが書かれたものが殆どでしたから。 

フェミニストって何?

まず、なんでフェミニストが頭がおかしいと思われているかを考える前に、フェミニストと、それに関連する言葉の意味を考えて見ましょう。

フェミニズム

男女同権を求める思想です。女性に対する性差別を撤廃を求め、女性という性を理由にした差別や格差をなくし、万人が平等な権利を行使できる社会を目指しています。

フェミズム

男性よりも女性の権力を大きくすることを求める思想です。女尊男卑ともいえます

マスキュリズム

フェミニズムの対義語。男性に対する性差別撤廃を求める思想。

※ただしマスキュリズムは、男尊女卑的観点で語られることもある。

フェミニスト

フェミニズムおよびフェミズム思想の人を指します。

 

日本のフェミニスト(=女性に優しい男性)という意味とは全然ちがいますよね。

フェミニズムはおかしくない

普通のフェミニスト

上の定義から行くと、フェミニズムってそんなおかしいものでもないですよね。

なんでフェミニストが頭おかしいと思われているかというと、最近の過激派のフェミニストたちが「フェミズム」を実現させるために活動しているから。フェミニズム思想もフェミズム思想も、「フェミニスト」と一まとめなので、そりゃ「フェミニスト=頭おかしい」と思われるのもしょうがないのかと。

でも、フェミニストのなかにも「フェミニズム」思想の人と、「フェミズム」の人がいて、みんながみんな同じ考えをしているわけではありません

普通のフェミニストは「フェミニズム」の思想で、今実際におこっている性差別(例・女性と男性が同じ仕事をしても、男性の方が賃金が高いケースが多い)を解決するために活動しています。男女同権を実現するために活動しています。

頭のおかしい方のフェミニスト

さて、ここブラジルでは「頭おかしい方のフェミニスト」がたくさんいます。(私的定義で)「頭がおかしい方のフェミニスト」とは、「フェミズム」思想のフェミニストのことです。

その人たちの活動の一例がこちら

「大学入試で、女性専用枠を設ける」(=女性を入学させやすくする)というもの

 これって、逆に女性が頭が悪いですっていっているようなものでは?一応ここブラジルでは、高校まで義務教育で男女かかわらず同等の教育を受けています。なぜこんな活動をするのか理解に苦しみます。

ちなみにですが、ブラジルには大学入試で、公立高校出身者枠と黒人枠が設けられています。公立高校生と黒人は、私立高出身・白人(黄色人)より入学しやすくなっています。(※公立高生徒は基本裕福ではない家庭なので、優遇してあげる必要がある。。。という観点らしい)

問題は、優先枠で大学に入っても実際の勉強についていけず、脱落していく子が多いこと。公立高校・黒人の学力が低いのであれば、それを元から解決していくほうが先ですよね。

女性専用枠をつくって、その間違いを再度おかそうとする、、、本当に「頭のおかしい方のフェミニスト」には同意しかねます 

頭のおかしい方のマスキュリズム

一方、日本では大学医学部入試で、女子生徒の合格基準を厳しくして女子を合格させにくくするなんてことがおこっていましたね。こちらブラジルでもばっちり報道されていて、もう恥ずかしくていたたまれない気分になりました。そのことだけでも恥ずかしいのに、「女性医師は男性医師のように働けないんだから(←妊娠や出産、体力的なものを指していると思われます)、当たり前です」なんて擁護する女性医師までいて、もう超驚愕でした。

同じように働けないんだから、差別を受け入れろって!? 同じように働けない問題がある→だからどうする?どうその問題を解決していく?ってならないところが、頭のおかしい方のマスキュリズムに侵されているなと感じました。

頭のおかしい方のマスキュリズムとは(私的定義で)男尊女卑の思想のこと。男性に対する性差別撤廃を求める思想ではなく、男の方が優位で当たり前という思想、そしてそれを疑問に思わないこと全般を指します。

日本がフェミズムに侵されればいいなんて、全く思いません。

でも日本の外にいると、日本が頭のおかしい方のマスキュリズムに如何に侵されているかが見えてきてしまうのです。

結論

ぐたぐだ色々書きましたが、私が望むことはただひとつ。

男女性別関係なく、やりたいと思うことがあったらやればいい。やれる環境であってほしい。

ということ。男性だから~、女性だから~ではなく、そんな垣根をとびこえて自由でありたいものです。