皆さん、果物は好きですか?
甘酸っぱいイチゴ、みずみずしい梨、あまーい柿。嫌いな人はあまりいないのではないのでしょうか。
ここブラジルは、果物好きにとっては天国のようなところ。まず、日本に比べるととても安いですし、種類も豊富です。
今回は、ブラジルに来たら食べることのできる・ぜひ食べてほしいユニークなフルーツを7つこ紹介します。
※ぜひ食べてほしいというのは「日本ではなかなか食べることができない珍しいものだから是非」という意味で、必ずしも美味しいというわけではありません(笑)
- ブラジルで食べるべき7つのユニークな果物
- まとめ
ブラジルで食べるべき7つのユニークな果物
1Guaraná(ガラナ・グアラナ)
Guaranáってどんな果物?
日本では全然メジャーな果物ではありませんね。グアラナ(ガラナ)と呼ばれます。
果物は見たことはなくても、南米系のスーパーやレストランに行ったことがある人なら、これを原料にしたGuaraná Antarcticaという清涼飲料水を飲んだことがあるかもしれません。
下の写真がグアラナ(ガラナ)です。気持ち悪っ!目玉が飛び出ているようにみえて、正直さわりたくない見た目ですね。
※写真引用Guaraná da Amazônia - Jardim Exótico - O maior portal de mudas do Brasil.
グアラナ(ガラナ)は、大昔からアマゾンのインディアン達によって(いわば)薬として使用されてきました。 白い果肉と黒い種のこの果実にはタンニンとカフェインが含まれていて、カフェインにいたってはコーヒーの2倍も含まれているといいます。代謝をあげる効果があるといわれています。
Guaranáってどうやって食べるの?
苦いので、そのまま食べる一般人はあまりいません。スムージーにしたり、お茶にしたりする場合もありますが、なんといってもメジャーなのは上記にもあげたグアラナ(ガラナ)を原料にした清涼飲料水です。
Guaranáを食べてみての感想
まずーーーーーい!おえっ!おえっ!ペッ!
という感じです(笑)ジュースにして砂糖を少し加えるとおいしくなります。でも個人的にはグアラナ(ガラナ)といえば、清涼飲料水として飲んだほうがいいと思います。
2Jabuticaba(ジャブチカバ)
Jabuticabaってどんな果物?
ブルーベリーを暗くしたような色をしていますが、ブルーベリーやりもずっと大きいです。 ジャブチカバはスモモ位の大きさで、木の幹にはえてきます。
見た目は下の写真の通り、気持ち悪いです。はじめてみたとき、木の蕁麻疹かと思いました(笑)集合体恐怖症の人には、辛い果物です。虫の卵といわれると、もうそうとしか思えなくなりそうです。
ブラジルにたくさんあるスーパーフードの1つですが、とても腐りやすいので、日本でジャブチカバを見つけるのは難しいかもしれません。 抗酸化物質であふれているデトックスにぴったりの果物です。
Jabuticabaってどうやって食べるの?
そのまま皮もむかずに食べられますが、皮はちょっと酸っぱいので、むいて食べたほうがいいです。
Jabuticabaを食べてみての感想
ブルーベリーとブドウをミックスさせたような味でとてもジューシーでおいしいです。木になっている時は気持ち悪いですが、味はとても美味しいです。
輸入する手段さえ確保できたら、アサイーの次の日本でのスーパーフードになるかも!?
3Caju(カジュ・カシュー)
Cajuってどんな果物?
カジュと呼ばれるこの果物。果物としては、日本では全く一般的ではありませんが、実は日本人も一度はこの果物の種子の部分を口にしたことがあるはずです。
カジュの種子はカシューナッツとして日本でも知られています。
そのカジュ、見た目はこんな感じです。
なんというか、芋虫が果物を突き破ってでてきた感じに見えませんか?虫嫌いには、ゾワゾワする果物の見た目だと思います。
写真を見ると分かると思いますが、下に突き出た種子がカシューナッツになる部分、上の赤色の部分が果物です。
カシューナッツはミネラル、ビタミン、抗酸化物質が豊富で、目、心臓、血液、体重減少に効果があるといわれています。一方、カシューアップル(赤い部分)は、潰瘍、胃炎、下痢の予防など、胃の問題の治療に効果的といわれています。
Cajuってどうやって食べるの?
種子の部分はおなじみのカシューナッツに加工して食べられます。
赤い部分は、そのまま食べることもできますが、ジュースにして飲まれることが多いです。
Cajuを食べてみての感想
カシューナッツは、カシューナッツです(笑)
赤い部分は、洋ナシのような風味で、香りをさらに強くした感じです。癖はなく、日本人の味覚にも合うと思います。
4Maracujá(マラクジャ・パッションフルーツ)
Maracujáってどんな果物?
日本ではパッションフルーツと呼ばれますね。実際に果物を見たことはなくても、名前は有名だと思います。
マラクジャの見た目はわりと普通。グレープフルーツをもっとつるつるさせた感じです。パカっときると、この通り。虫の卵を連想させる、小さな黒い種がどろどろとしたオレンジ色の液体の中に大量に見えてきます。これも、集合体恐怖症の人からすると辛い食べ物。虫が苦手な人にも辛いかもしれません。
今回紹介しているその他の果物と同様、マラクジャは多くの抗酸化物質が含まれていて、さらに抗炎症作用もあります。食物繊維と鉄とビタミンCも多く含んでおり、これもスーパーフードの1つです。
Maracujáってどうやって食べるの?
パカっときって、そのまま種も含めて食べることができます。かなりすっぱいので、日本のグレープフルーツの食べ方と同じく、砂糖をかける人も多いです。
その他にはジュースやお茶としても利用されます。ジャムの材料になる場合もありますし、マラクジャチーズケーキは一般的なデザートです。
ブラジルでは、マラクジャの(砂糖をいれない)ジュースを赤ちゃんに与えることが多々あります。マラクジャには精神を落ち着かせる作用があるとされ、これを与えると赤ちゃんがよく眠るといわれています。
Maracujáを食べてみての感想
種はいらない。絶対にいらない。種も食べられるとブラジル人は言うけれど、種は結構硬いし、食感も悪いし、そのまま食べるなら、絶対にグレープフルーツを食べたほうが良いと思います。
ジュースかお茶にされたものを飲んだほうが、種を感じなくていいと思います。お茶は柑橘系のいい香りがするのでおすすめです。
5 Cupuaçu(クプアス)
Cupuaçuってどんな果物?
これを知っていたら、果物通だと思います。日本では全くきかない名前の果物ですね。見た目は、巨大なキウィです。ただキウィよりも、皮がかさかさしていて、すでに腐っているように見えます。切ると、異常に太いバナナのようなものが顔をだします。
写真引用120 Sementes De Cupuaçu - R$ 75,90 em Mercado Livre
他のブラジルの果物と同様に、クプアスは栄養素が豊富なスーパーフードです。 多数の抗酸化物質、ビタミン、アミノ酸が含まれています。
Cupuaçuってどうやって食べるの?
きって食べる。それだけです。中に茶色い種がありますが、それを除いて果肉部分はそのまま食べることができます。
Cupuaçuを食べた感想
本当に説明が難しい味です。バナナの甘さをなくし、チョコレートの香りをつけたした感じです。甘くないので、砂糖をかけて食べる人もいます。香りはとても良いので、砂糖を加えると美味しくいただけます。
6Goiaba(ゴイアバ・グアバ)
Goiabaってどんな果物?
日本ではグアバといわれる果物ですね。日本ではあまり見かけることのないこのフルーツですが、ブラジルではとても一般的な果物です。
グアバはだいたい梨くらいの大きさで、皮は薄緑色、内側は淡いピンク色で、小さな淡黄色の種があります。 果肉も種も食べることができます
写真引用Benefícios da Goiaba para a saúde – Conheça sua propriedades – Alimentos: Benefícios e Propriedades
ちなみに、このグアバを1つ食べるだけで、一日に必要なビタミンCの600%以上をとることができます。アサイは日本でも有名なブラジルのスーパーフードですが、グアバもスーパーフードの1つです。
Goiabaってどうやって食べるの?
ブラジル人は一般的に果物を半分に切り、スプーンで食べます。 グアバは、スライスしたり、ジュースを絞って楽しむことができます。グアバ果汁をペースト状にしたものを「ゴイアバーダ」と呼びますが、このゴイアバーダ+ブラジルチーズの最高峰ミナジェライス州のチーズを合わせて食べるのが、ブラジル人は大好き!この組み合わせは「ロミオとジュリエット」と呼ばれます。ロミオとジュリエットのように完璧な組み合わせってことですね!
ちなみに、寿司のネタにつかわれたりもします(笑)※ブラジルには、甘いデザートのような寿司があります)
Goiabaを食べてみての感想
果物そのものはジューシーではありません。甘くてやわらかいですが、種があるのが気になります。(種も食べることができますが、あんまり食感がよくないです)
ジュースは、、、日本人にとっては好き嫌いが分かれるのではないかと思います。私は少し薬っぽい味がすると思います。
ゴイアバーダ(グアバ果汁をペーストにしたもの)を食べるか、ゴイアバーダ+ミナジェライス州のチーズを合わせたほうが美味しい気がします。
7Pitaya(ピタヤ・ドラゴンフルーツ)
Pitayaってどんな果物?
ピタヤという名前は聞いたことがなくても、ドラゴンフルーツという名前は聞いたことがあると思います。その名前の通り、まるでドラゴンが実際にいたら、こんな卵になりそう!という見た目をしています。
下の写真の通り、様々な色がありますが、ブラジルでは周りがピンクで中が白のものが一般的です。果肉はゼリー状で、黒い種子がたくさんあります。これまた虫の卵にみえて、若干気持ちが悪いです。
Pitayaってどうやって食べるの?
真っ二つに切って、スプーンですくっていただきます。元々ゼリー状なので、ジュースにすることはあまりありません。
Pitayaを食べてみての感想
甘くて酸味も少しあり、非常に美味しいです。ちょっとキウィを連想させる味です。
ただし、やっぱり種はいらない。。。ゼリー状の果肉の中に黒い小さい種があると、どうしても虫の卵を連想してしまうので、個人的にはキウィを食べたいなと思いました(笑)
まとめ
いかがだったでしょうか?
全く知らなかった、あるいは名前は聞いたことがあっても実際に見たことはないフルーツも多かったのではないでしょうか。
ブラジルは日本ほど野菜を食べません。特に過熱して野菜を食べる食習慣があまりなく、量を食べることができないのです。フルーツは、ブラジル人にとって重要なビタミン源です。
見た目はゾワゾワするものもありますが、食べてみると意外と美味しいものも多いです。
日本ではなかなか手に入らないものもありますが、ジュースやお茶に加工されたものなら手に入ると思います。ぜひぜひ試してみて、南米の味を楽しんでください!