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【ブラジル】日本にはない面白い職業(?)3選【究極の雇用創出かも】

ブラジルに住んで8年。もうここでの生活にも慣れましたが、それでも常々ブラジル人の強かさ・逞しさには、良くも悪くもいつも感心させられます。

今回は、そんなブラジル人の逞しさを感じる、日本にはないブラジル独特のおもしろい職業を紹介します。

日本目線でみれば確かにおかしいですが、すべてある意味究極の雇用創出で、実はかなり合理的なんじゃないかと思います。

仕事がないなら自分で作れるブラジルって天才かも!?

ブラジルにある面白い職業3選

1)簡易路上駐車場システム

ブラジルには公共の道路を勝手に占拠して、路上駐車場を作る人がいます。

国土は広いけれど、なぜか常に駐車場不足のブラジル。路上駐車をする必要はよくでてきます。でも治安の悪いブラジル、(特に都市部では)路上駐車をすると車上荒しにあう危険性が高いです。

それを防ぐためにつくられたシステム(?)が、この簡易路上駐車場システムです。

数人がグループを作り、路上を占拠し、路上駐車をした車から1時間5レアルほどで駐車料金をとります。(もちろん道路は彼らのものではない

彼らは駐車した車を盗難等の車上荒しから守ってくれます。

ドライバーは(お金はかかるけど)、路上駐車の危険を避けられる+駐車スペースの確保というメリットがあります。

路上駐車場を管理(?)する人は、仕事の報酬として、お金を得ることができます。

警察にとっても、彼らがいることで車上荒しといった犯罪をとりしまる必要が少なくなるというメリットがあります。

なんと3者にとって、メリットがあるこのシステム。

これって合理的な駐車場問題の解決方法+雇用創出といえると思います。 

www.viagemvida.com 

2)ゴミの分別システム

日本でごみを捨てるとき、(自治体によって差がありますが)燃えるごみ燃えないごみの仕分けだけではなく、ペットボトルやトレー等細かく分別して捨てる必要があります。

個人的には、リサイクルしなくてもいいようにゴミを少なくするのが理想だと思うのですが、それでも日本のリサイクル率は驚異的で誇るべきものですよね。それもこれも、ゴミを出す前の段階で、ちゃんと市民が分別している市民意識のなせる技だと思います。

ブラジルではわざわざ分別して出す必要はありません。でも、ちゃんと最終的には分別されます

なぜかというと、ホームレスやそれに近い人たちが、ペットボトルや紙ごみ、アルミ缶等お金になるものを、種類別に分けて持っていってくれるからです。

彼らはいわゆる、プロのゴミの分別屋さんです。

ゴミ袋をパカっとあけて、自分の担当するゴミをささっととって、元に戻します。※ゴミの縄張りがあるらしく、人によって担当ゴミ・担当地域が決まっています。

ゴミ捨て場を汚くすると地域住民ににらまれるので、ちゃんときれいに戻してくれます。

税金を使わなくてもちゃんとゴミは分別され、かつ貧しい人々に仕事を与える。

究極のリサイクル+雇用創出のかたちいえるのではないでしょうか。

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3)役所の手続き代行システム

日本でも「お役所仕事」なんて言葉があるように、役所関係の仕事は融通がきかなかったり遅かったり殿様商売な態度だったりというイメージがありますよね。※個人的には日本の公務員の人はとてもよく働いていると思いますが。

ブラジルの役所は、日本の役所がもう神様にみえるくらい、融通が利きませんし態度も横柄です。なにより一番の問題はその進捗の遅さ

とにかく進まない。たとえば交通局で免許の更新をするために書類をだしても、全く進捗がなく免許の期限がきれてしまうというのは日常茶飯事。

これらの役所関係の手続きの遅さを解決するために生み出されたのが「デスパチャンテ」といわれるエージェント

上記の交通局はもちろん、家の建築許可といった幅広いエリアで、各々のデスパチャンテが存在します。

デスパチャンテは、各役所にコネクションをもち、なんらかの方法(※おもに賄賂)でその手続きを促進してくれます。

お金さえ払えば、お役所の牛歩のごとき進捗のなさからも開放されます。

デスパチャンテは当然仕事の報酬としてお金を得ることができます。

役所の仕事の遅さを解決しつつ、新たな雇用創出をしていますね。

※お金がない人は、、、という突っ込みはなしで(笑) 

 まとめ

 仕事がないなら自分たちで作る!

自分たちで自分たちの首を絞めているように感じないことも無いのですが(笑)、強かに生きるブラジル人はたくましいな、と。

日本人もそんなブラジル人のたくましさは見習うべきところかもしれませんね!

ちょっとせつない番外編

仕事が無くお金が必要なとき、ブラジル人は路上でチョコレートやキャンディを売ったり、お手製の髪飾りを売ったりしてお金を稼ぐことがあります。夏なら、お水やジュースを売ってみたりもします。時には、ホットドッグを作って売ることもあります。

当然、商売のライセンスなんてありませんが、警察も何もいいません。人から盗むでもなく、なんとか自分の力で稼ごうとしている人たちだからです。チョコレート1つ売って、利益は1レアル(約30円)あるか無いかくらいでしょう。それでも一生懸命、働いています。

日本の人は時々「ブラジル人は怠け者」とか「仕事をしない」と言ったりしますが、1レアルでも2レアルでも必死で稼ぎ、なんとか生きていこうとしている人たちも沢山いることも知ってほしいです。

もちろん、日本とブラジルの状況は比べようがないわけですし、効率よく働くことは大事です。でも小手先仕事が効率よいとされ、そうでは無い人が馬鹿にされるような日本の風潮を見るたび、チョコレート等を売って必死で生きようとしているブラジル人たちを思って、なんとなくせつなくなります。