Brasil x Brazil

文化、生活、仕事、お金、人、旅、食事、ポルトガル語。ブラジル生活情報ブログ

【ブラジル移住・長期滞在の生活費1】保険・医療編~ブラジルで病気になったら【ブラジルは日本並に高いってホント?】

ブラジルに来て早7年。ブラジルにいる日本人からは、「ブラジルの物価は日本並に高い」とも「ブラジルは安くて生活しやすい」という両方の声が聞こえてきます。

では実際のところどうなんでしょうか。

この【ブラジルの生活費】シリーズでは、一ヶ月の生活費を衣食住他、日用雑貨・教育費等に細かく分けて、だいたいブラジルの生活費は実際にいくらぐらいかかるのかみていきたいと思います。

第一弾は保険・医療編です。

f:id:BrasilxJapao:20190717031258p:plain

ブラジルの公立の保険・医療

公立の保険

日本では国民皆保険制度で、原則的にすべての国民が公的医療保険に加入しなければなりませんね。国民健康保険なり、社会保険なりで、収入に応じて保険料を納める必要があります。

ブラジルではどうでしょうか

ブラジルでは健康保険料という概念がありません。給料から保険料が天引きされたりしませんし、自営業や無職の場合でも保険料を納める必要はありません。全て税金でまかなわれています。

ですので、公立の保険としては1レアルも払う必要はありません

公立の医療

公立の病院運営は、全て税金でまかなわれています。ですので、公立の病院であれば無料で受診することができます

これはブラジル人に対してだけではなく、ブラジルに滞在する全ての人が無料で利用することができます。ブラジル駐在の奥さんも、ヒッピーな外国人旅行者も、一律無料です。

受診できる病院はかぎられていますが、整形外科や眼科といったものもすべて利用できます。

歯科だけは別の話で、基本的に公立の病院では受診できません。

※市によっては、歯科も公立医療に含まれてる場合があり、無料の場合もあります。ラッキーなことに私のいる市は、15歳まで公立病院で歯科診療してもらえて無料です。ただし、これは本当に例外的で、歯科は基本的に私設の歯科医院に行く必要があります。

薬代は基本自費ですが、収入によっては無料で処方される場合もあります。

また、子供や教育関係者は、インフルエンザの予防接種等が無料で受けれる場合がほとんどです。(子供や教育関係者以外は、ワクチンが余ったときのみ予防接種をうける機会が与えられる)

私立の保険・医療

私立の保険

これは、本当にピンキリです。

手厚く診療範囲がカバーされている保険はもちろん高くなりますし、そうでないのは安くなります。また、済んでいる州や年齢によって保険料もかわってきます。

一例としてUnimedというプライベートの保険ではとても一般的な会社の保険を紹介します。※Unimedは、ほとんど全ての私立病院で利用できます。

サンパウロ州、州内の(Unimed加入の)私立病院で利用可能、診察料等医療行為の値段の30%負担というプランで、24歳から28歳までの大人一人180レアル/月ほどです。

※ブラジル全土の私立病院で利用可能なプラン、診察料が全て免除されるプラン等色々ありますが、カバーされる割合によって値段がかなり上下します。

私立の医療

これも病院のレベルによってピンキリです。5つ星ホテルのような構えをみせる病院から、公立のぼろぼろの病院とあまりかわらないようなものまで色々です。

一例として、私立の中級クラスの病院の値段を目安として紹介します。

診察料(一般)・80レアル

診察料(緊急)・120レアル

レントゲン・(1写真)20レアル

マンモグラフィー・90レアル

両音波検査・100レアル

基本的検査一回・12レアル

※↑すみません。医療関係者じゃないので、細かいことは理解できてないのですが、例えば膀胱炎を起こしたときに、尿をとっていくつかの検査をしますよね。その検査が3つあったら、12レアルx3=36レアルということだと思います。少なくとも私が先日膀胱炎になったときはそうやって計算されていました。

手術料・80レアル~380レアル

これがだいたい基本的な値段で、保険のプランによって全額カバーされたり、20%や50%払わなくてはいけなかったりします。

ブラジルの保険・医療費は高いか

日本レベルの医療をうけようと思うと、当然私立の病院にいくことになります。

※公立は地域によってレベルの差はありますが、とにかく待ち時間が長いです。骨折しているのに、診察されるまで4時間まったという話もあります。基本的に北にいくほど公立の医療レベルは低くなり、南にいくほどマシになります。

保険料・診療費とわけてかんがえてみましょう 

保険料 

ブラジルでは、24歳から28歳の人が3割負担の保険に入ろうと思うと、先ほど書いたようにだいたい180レアル=5400円ほど。※1レアル30円で換算

日本の保険料は、収入や住民票をおく市に応じて大分差がありますが、例えば(ブラジルの保険料計算の例であげた)24歳から28歳の人の国民保険料は(前年収入を300万くらいとみると)大体月18000円位かと思います。会社に所属している社会保険利用の人であれば、保険料の会社負担が半額のところがほとんどなので、これよりもかなり安くなる(12000円くらい?)と思います。

というわけで、保険料はブラジルのほうがかなり安いといえると思います。

診療費

日本レベルの病院に行くと上記のような値段になり、それの実費負担3割なので

一例として

・診察料80レアルx30%=720円ほど

・レントゲン3写真20x3x30%=540円ほど

診療費はだいたい日本と同じくらいではないでしょうか。

というわけで、まとめると

私立の保険・病院利用でも、ブラジルのほうが安い

といえると思います。

総括

日本レベルを求めるとそれなりに高い、でもタダでも医療をうけることもできる

先ほど「日本レベルの医療をうけようと思うと当然私立の病院にいくことになる」と書きましたが、ブラジルの公立の病院も、お医者さんや看護婦さんはとても優秀な人が多く、熱意をもって仕事に取り組んでいることがほとんどです。お医者さんや看護婦さんの質に、私立・公立の違いはないと思います。

では、なぜブラジルに滞在する多くの日本人は私立の病院にいくのでしょう。

それは私立と公立では設備の良さと待ち時間に大きな差があるからです。

公立病院では、病院とは思えないようなぼろぼろの施設で診療していることも多々あります(とくにブラジル北部)

貧富の差が激しいブラジルでは、大半の人は私立の保険に入れません。公立の病院にたくさんの人が行くため、公立病院は基本的にいつ行っても混んでいます。

だから、ブラジルに滞在する多くの日本人は、日本レベルの快適さをもとめて私立に行くのです。

逆をいえば、日本レベルの快適さを求めなければ、全て無料で医療行為をうけることもできます。