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【ブラジルの反応】ボリビア大統領、アマゾン火災消火中に迷子になる【アマゾン火災の現状もちょっと報告】

ボリビア大統領、迷子になるとは?

ブラジルと同じく、アマゾン火災にみまわれてるボリビア。現地時間の8月29日大統領自ら消火活動に参加、アマゾン川の支流に近い東部の森に入り、あちこちに燃え広がる森林火災の消火活動に参加していました。

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ところが、日が暮れてから、なんと大統領の一団が道に迷ってしまったのです。地元メディアによりますと、暗いジャングルの中をおよそ1時間さまようこととなった大統領らは、軍隊が出動してようやく救出されたということです。

大統領はこの件について「夜の森を歩き回るのは冒険だった。1時間くらいは迷ってた。軍隊のおかげで帰ることができたよ」と語りました。

Evo se perde na selva enquanto combatia incêndios

ブラジル人の反応と解説

Julio 

発見されて良かったよ

どんどん迷いが深くなっているブラジル大統領と正反対だね

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Chico

その一方でボゾ(※)は椅子からケツをあげやしない

※ーボルソナロ現ブラジル大統領(極右)を道化師になぞらえてなじる左派が作った造語

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Eduardo 

どうして俺たちの国の環保護狂いの奴らは同じ事(消火活動)をしないんだ?

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Aldo 

NGOの奴らは金の事ばっかりで、環境の事なんか考えやしないよ

※アマゾンに関わる環境NGOに疑いを持っているブラジル人(右派)は多いです。元々金の流れが不透明と言われており、今年1月にボルソナロが大統領就任後、環境NGOへの支援金がカットもしくは減らされています。今年のアマゾナス州アマゾンの火災も、環境NGOがボルソナロへの報復(イメージダウン)目的で火を放ったと考える人もいます

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gerente 

おい、火事はブラジルのアマゾンだけで起こってるんじゃ無い。なんでメディアはこの件についての報道を辞めやめないんだ

※アマゾナス州のアマゾン火災は例年より酷いですが、アマゾン全体では例年並です。アマゾナス州だけフォーカスされ、(ボリビアやペルーも火災が発生しているのに)ブラジルだけ非難を受けることに苛立っているブラジル人は多いです。

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Giovani

>gerente

そりゃそうさ。火災は全ての方角で起っているんじゃない。「東(※)」で起っているんだ。当然だろ。

※東→この場合、ブラジルのこと

※このアマゾン火災を利用して、西側先進国(特にフランス)がアマゾンの利権を得ようとしていると考えている人もいます。フランスのマクロン大統領の「アマゾンを世界で管理する」提案を、環境のためでは無く、ブラジルからアマゾンを取り上げる為と考えているのです。その為に世界でブラジルの偏向報道にのっかり、ブラジルのイメージを悪くしようとしていると考えるブラジル右派も多いです。

その一方、ブラジルのマゾナス州の火災が例年より酷いのは事実なので、報道されて当たり前と捕らえる人もいます。

amelia

コカイン生産者が、コカインの土地で迷子?それとも、消火活動の前にコカインを使いすぎたのかな?

※ボリビアやペルー等南米の国の一部はコカのお茶をのみます。コカの葉は、精製すればコカイン(ドラッグ)を作ることができます。コカインの葉は一般的にはお茶として利用されますが、(ドラッグとしての)コカイン生産も違法ながら行われており、ボリビアからブラジルにながれてくるコカインも多いです。

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アマゾン火災の現状について

火災状況の現状

相変わらず、アマゾン全体では例年と同程度、アマゾナス州だけにフォーカスすると、前年比180%ほど消失面積が大きいようです。

BBC等の報道を見ると、火災消火活動のために、ついにブラジルが軍隊を投入したという書き方をされていますが、軍隊がアマゾンの消火活動をするのはほぼ毎年のことです。

今年の火災は、最も酷いアマゾナス州を含めても、世界各国で報道されているような「コントロールできていない状況」ではありません。(少なくとも2019年9月2日現在)

これがコントロールできていない状況というのであれば、2005年は?2009年は?という話なので。

アマゾン火災を巡るブラジルの政局

ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の所長ガウヴァン氏が、ボルソナロ大統領によって解雇され波紋を呼んでいます。

INPEは衛生写真等を使って、アマゾンの森林伐採面積等を解析しますが、そのデータについて、ボルソナロ大統領およびサレス環境相はデータ改ざんを指摘。ブラジルの国際的信頼を著しく傷つけたとし解任されました。

サレス環境相によると、INPEが発表した2019年6月の伐採面積について、それ以前に伐採されたものも含まれており、6月の実績が過剰報告されたと指摘。

その一方ガウヴァン氏は、INPEが利用するデータは世界中で利用されており、改ざんは不可能であると反論。

ボルソナロ支持(右派)派と、反ボルソナロ(左派)派で、いっそう溝が深くなっています。

ブラジル人の反応とアマゾンの現状について思うこと

とりあえず、ボリビア大統領が無事でよかったなと思います(笑)

ブラジル人の反応は、通常運転。右派vs左派です。

INPE所長解任について、私は衛生写真を解析する能力がないので、実際に森林伐採面積の改ざんがあったのか分かりません。

おそらく、上記INPE所長解任状況を見ると、ほとんどの日本人がボルソナロが保身のために嘘をついているように感じるのではないでしょうか。

ただし、それを判断する前に、1つ理解しておくべきことがあります。

ボルソナロの前の政権(PT・右派)は、環境団体・黒人層・貧困層等、反政府デモを頻繁におこすグループにたいして、便宜(主にお金)を図り、反政府デモ・反政府グループをコントロールしていたという事実があります。

例えば貧困層に対しては、BolsaFamiliaというばら撒き政策を行いました。これは、収入が少ない家庭を対象に、政府がお金を支援するというものです。財源の確保なしにばら撒きをおこなったこの政策、ブラジルのインフレを引き起こした一因となっています。

ボルソナロの政策は「全てのブラジル人を同等に扱う」という理念が元になっています。特定のグループだけに便宜は図らないと名言しています。このポリシーがあるので、たくさんの環境団体や人権団体の支援が打ち切られました。※さらに補足しておくと、金の流れが不透明な環境団体・人権団体は多いです。

INPEに対してもお金がながれていたと見るむきもがあります。

日本で報道されていることだけ見ると、ボルソナロが「悪」であり、それを支持するブラジル人が多数いることが理解できないかもしれません。前政権がおこなった、特定グループだけを支援する姿勢に対して、反発をいだくブラジル人がたくさんいると理解すると、なぜボルソナロが大統領選で当選したのか、少しは分かるのではないでしょうか。 

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