ブラジル有名霊媒師300人以上を性的虐待で逮捕とは?
ブラジルで「ジョアン・ジ・デウス(神のジョアン)」と呼ばれ、超自然的な力で病気を治すとして世界的に著名な霊媒師ジョアン・ジファリア容疑者(76)が2018年12月16日、女性の「患者」らに性的虐待をしていた疑いで警察に逮捕された。地元メディアが伝えた。被害を受けたという女性は容疑者の娘(49)を含め300人以上に上っている。
報道によると、娘は10歳からレイプされていたと告白。他の被害者らは診察後に別室に呼ばれてジファリア容疑者の性器を触らせられるなどし、中にはレイプされたと証言する女性もいた。
ジファリア容疑者は米人気司会者オプラ・ウィンフリーさんのインタビューを受けたり、ブラジルのルーラ元大統領の治療を担当したりしたことがある超有名人。中部ゴイアス州アバジアニアに1976年に開設された診療施設には、日本やオーストラリア等世界中からたくさんの信者が訪れていたという
Mulheres acusam médium João de Deus de abuso sexual
※このニュースは2018年12月8日のものです。
この報道がなされた後、ゴイアス警察へは200以上をこえる告発がよせられ、その中には3件の海外からの告発も含まれていたと報道されました。
その後も告発の数は増え続け2019年5月時点で性的被害を訴える女性は600人をこえており、ブラジル史上最大の性的スキャンダルとされています。
2019年3月には、拘置所内で自殺を図ろうとしましたが、現在は回復。審議に入っています。
ブラジル人の反応と解説
Arllehm
人類の最大の間違いは、多くは「神の名」の中にあるよね。ブラジルだってそうさ!
賛成38反対4
Jose Luiz
>Arllehm
その通り。奴隷制度でさえ、聖書の一節の解釈によって正当化されたしね。
賛成2反対0
※ブラジルはキリスト教国家です。ブラジル人の90%以上が、宗派は違いますがキリスト教を信仰しています。その一方で、一部のブラジル人は、宗教が単に人々をコントロールする手段、間違った概念を植えつけるとして毛嫌いしています。
ちなみにですが、ブラジル人は「私は信仰深いんだ」ということを誇りをこめて言う人がたくさんいます。信仰深い=善人というイメージなので、逆をいえば無神論者は悪人扱いです。日本人のほとんどは無神論者ではありませんが、「神様なんていない」とブラジル人の前で気安く言うのはやめましょう。トラブルのもとです。
Raki
すべての告発はしっかり調査されるべき。犠牲者大多数は信仰深く、カトリックの司祭のように(この男を)信頼していたのよね。性的虐待がされていたのにも関わらず、気付いてなかった人も多いはず。それが今回の件(告発)で虐待されていたと気付いたのだから。
賛成26反対3
※ブラジルの宗教色が濃い理由として、主要な宗教が本来政府がするべきはずの社会福祉を肩代わりしていることがあげられます。例えば貧困層への金銭面や食事の援助等です。助けられたことによって、盲目的に宗教を信仰する人もたくさんいます。
Cavalo
>Raki
とにかく調査しなくちゃだめだよね。そして、ちゃんとした証拠なしに誰かを虐待で非難してはいけないよね。証拠のない告発によって逮捕され、無罪の罪で罰をうける男性が多いから。
賛成6反対1
※ブラジルは、性的虐待や家庭内暴力について、女性の権利の方ががかなり強いです。家庭内で女性が男性に暴力をふるって、男性がそれを訴えてもなかなか逮捕されません。ですが、女性が訴えれば証拠がなくても逮捕されるケースが多いです。
MARY
>Raki
私はカトリック教徒ですが、聖職者は他の人と同じように人間であることを知っています。私は神と私の犬を信頼しています。
賛成5反対0
Marcos
この怪物は、ニックネームで「神」の名を使ってる!だれが(自ら)神なんていえるんだ。くそったれ。
賛成3反対0
ブラジル人の反応について思うこと
とりあえず、被害を訴えている人が600人超えるって、ただただスゴイの一言。
ブラジル人の反応ポイントは2つ
- 神を名乗るな
- この男はくそったれ
1に関しては、キリスト教国家のブラジルらしい反応で、神を疑う・冒涜する行為はブラジル人の怒りをかいます。
2に関しては当然ですね。
この男はくそったれです。信仰心につけこみ、性的虐待を行うなんてもっての他です。
ブラジル現大統領ボルソナロが、性犯罪者への化学的去勢法案を提出し否決されましたが、個人的にはぜひとも施行してほしいです。
ちなみに、ブラジルで性犯罪で投獄された場合、刑務所内での「私刑」がまっています。
刑務所内での「私刑」とは、他の犯罪者からの暴力行為のこと。
性犯罪は、犯罪者の間でも最低の行為とされており、他受刑者から「刑罰」をうけることになります。これって別に都市伝説でも冗談でもなく、本当に行われていることで、時々刑務所内の私刑により死人がでたりします。
日本では考えられないですね。
この「神のジョアン」レベルの犯罪であれば、まず他の受刑者と一緒に投獄されることはないので、私刑は受けることはありませんが、仮に出所した後、ブラジル人住民による暴力がまっているかもしれません。
つい最近も、ブラジル北部で13歳の女性をレイプした男が、周辺住民によりリンチをうける映像が出回りました。
とりあえず、神のジョアンの司法判決を待ちたいと思います。