ブラジルを旅行する際、都市間の移動でとても便利なのが長距離バスです。治安が悪いといわれているブラジルで、(特に夜間の)バス移動は怖いと思われるかも知れませんが、長距離バスは交通量の多い主要道を通る上に、基本的に乗客が乗車したあとは、乗客エリアのドアはロックされるので安全です。※ブラジルの長距離バスは、乗客エリアに仕切りがありそこにもドアがついています。
夜行バスはホテル代の節約にも時間の節約にもなりますので、上手に利用したいものです。
広大なブラジルは、飛行機を利用する必要ももちろんでてきます。
基本的な考え方は700キロまではバスでもOK、それ以上は飛行機です
※それ以上になると、12時間以上移動に取られてしまうこと、バス代が飛行機代よりも高くなってしまうので、意味がないです
この記事では、ブラジルの長距離バスの乗車方法と注意点について説明しています。
バスチケットの購入方方はこちらの記事からどうぞ。
長距離バスの乗り方
1)長距離専用バス停(Rodviaria)へ向かいます
当たり前ですね。まずは、バス停(Rodviaria)へ行きましょう。
注意しなくてはいけないのが、サンパウロ等の大都市では、長距離専用バス停(Rodviaria)が複数あること。サンパウロならRodoviária do Tietêに行けばまず間違いありませんが、念のためサイトで乗降場所を確認しておきましょう。
予約はできませんが、路線の確認や、時間、バスのクラス等が一番しらべやすいのは、ClickBusというサイトになります。
※このサイトでは、予約することができません。ほとんどのブラジルのサイトでそうなのですが、予約時にCPFというブラジル人の個人番号を求められるからです。ネットから予約する際はBusbudというサイトをお勧めします(上記記事参考)
2)カウンターへ行きます
①ネットで予約済みの場合
購入したバス会社のカウンターへ行きます。
この写真のように、会社ごとにカウンターがわかれています。
・予約確認書(バウチャー)
・ID(パスポート)
を提示し、バスチケットと交換してもらいます。席に空きがあれば、ここで席の交換をすることもできます。
子供でも必ずID(パスポート)が必要です。また、未成年(ブラジルでは18歳未満)をつれて片親でブラジル出国するときは、もう片方の親の同意書が必ず必要になってきます。国内路線であれば問題ありません。※子の連れ去り防止のため
②予約していない場合
まずは、希望する路線を運行しているバス会社のカウンターへ行きましょう。先ほども言いましたが、ネットであらかじめ調べてバス会社や時間を調べておくとスムーズです。
調べておかなくても、カウンター前にはどこからどこの路線を運行しているか、書いてあるので、すぐに分かると思います。
その路線を運行している会社が複数ある場合もあります。時間や乗車クラスがあわなかったら、いくつかの会社を回ってみましょう。ちなみに、路線・乗車クラスが同じであれば、値段はほとんど変わりません。
カウンターでは英語はまず通じません。紙に時間と希望路線と希望するバスのランク(クラス)を書いて渡したほうが良いでしょう。
ここで、バスのランク(クラス)について説明します。
・Leito (Leito-Cama)
一番高い。ほぼ180度背凭れが倒せ、足もまっすぐ伸ばせる足置きがある(ベッドのようになる)。当然乗客人数も少なく、快適。
・Semi-Leito
Leito の次のクラス。ベッド状にはならないが、ゆったりとすごせる。
・Executive (Convencional)
一番安い。背凭れは倒せるが、Leito やSemi-Leitoのような足置きがない場合も。
※会社によって、クラスの呼称は異なる
利用するバス会社をきめたら、ID(パスポート)を提示し、バスチケットを購入しましょう。
3)プラットフォームへ行きます
チケットに乗車プラットフォーム番号が書かれています。電光掲示板でも表示されていますので、そこでも確認できます。
プラットフォームそばで、バスの乗車時間まで待ちましょう。
長距離バス停には、必ず軽食屋があります。長距離路線では、途中途中で休憩がありますが、ここでなにかお腹に入れておいてもよいでしょう。水は買っておきましょう(バスで提供される場合もあります)
4)バスへ乗車します
バスが到着したら、いよいよ乗車します。
預け入れ荷物がある人は、まずバスの側面のほうに行き荷物を渡しましょう。係りの人がタグをつけて、タグの半券を渡してくれます。荷物の引き換え時に必要になってくるのでなくさないようにしましょう。※タグ付けをしないバス停もある。ブラジル北部に多い。まあ、ブラジルってことで(笑)
会社によって違いますが
預け入れ荷物は30キロまで1つ
手荷物は5キロまで1つ
であることがほとんどです。Leito やSemi-Leitoなら乗客も少なく問題ないのですが、一番したのクラスのバスだと、本当に預け入れ荷物がパンパンになります。壊れ物は入れないようにしましょう。
荷物を預け入れたら、チケットを係員に店乗車しましょう。席を確認し、あとはリラックスして出発までまちましょう。
注意点・その他
1)死ぬほど寒い
サービスが良すぎるのか(笑)死ぬほど寒いことが多々あります。一度出発してしまうと、乗客エリアの扉は閉められて運転手に話しかけることが難しくなります。※ブラジルの長距離バスは、乗降口のほかに(防犯のため)乗客エリアにもドアがつけられています。
Leito やSemi-Leitoならブランケットが備え付けられていることがほとんどですが、どのランクでも念のため防寒具をひとつ持ち込んでおきましょう。
2)3時間ごとに休憩がはいる
法律で、少なくとも3時間を越えないように休憩所に止まることが義務付けられています。トイレは車内にも備え付けられていますが、こちらでもトイレを済ませることができます。
3)ID(パスポート)必須
長距離バスだけに限らず、ブラジルはIDチェックが厳しいです。どんな場面でも、必ずパスポートは携帯するようにしましょう。※子供・赤ちゃん含む
以上です。良いたびを!