ブラジルに住んで早8年。海外生活は22年になりました。
海外生活の方が、日本の生活よりもずっと長くなってしまい、半分外国人化している気がしますが、それでもできる限りちょこちょこ日本へ帰るようにしています。
そんな一時帰国の際、いつも頭を悩ませるのが保険のこと。
最近では、一時帰国では市町村への住民登録ができない(=国民健康保険に加入できない)ところも増えてきており、一時帰国時の保険について悩んでいる海外在住者は多いと思います。
※国民健康保険の一時帰国時の加入についてはこちらの記事をどうぞ
今回は、海外在住者で国民健康保険に事情があって入れない、あるいは入れない方のために、「海外在住者むけ民間旅行保険」のおすすめを3つご紹介します。
海外在住者が日本一時帰国するときに考えられる保険のパターン
今回は、「海外在住者むけ民間旅行保険」についてがメインですが、一応海外在住者が日本一時帰国するときに考えられる保険のパターンをおさらいしておきます。
※状況によっては、民間旅行保険に入らないという選択肢もあると思います。
1)国民健康保険に加入する
メリット
民間の旅行保険に比べれば、保険料が安い
日本では、歯科診療ふくめてほぼ全ての診療機関で保険診療がうけられる
デメリット
・市町村によっては短期滞在の場合、住民登録をうけつけてくれない(=国民健康保険に加入できない)
・滞在国を出発してから、日本に到着して住民登録まで無保険状態になる
・住民票をいれることによって、保険以外のところで費用や時間がかかったりする(=子供の就学義務が生じたり、年金の手続きが必要になったり、、、)
2)クレジットカード付帯保険を利用する
※この場合のクレジットカード付帯保険とは、居住国で発行されたクレジットカードの事です。日本で発行されたクレジットカードに付帯している保険は、日本発の場合のみ有効です。
メリット
・手続きがいらない
・保険料の支払いがいらない
デメリット
・保障が十分ではない場合が多い
・診察料の払い戻し手続きが面倒な場合が多い
・歯科は基本保険外
3)民間の旅行保険に加入する
メリット
・居住国出国時から保険がうけられる
・保障が手厚いものが多い
デメリット
・保険料が高い
・診察料の払い戻し手続きが面倒な場合が多い
・歯科は基本保険外
一時帰国におすすめ・民間の旅行保険3つ
以上、日本に一時帰国した際に考えられる保険の形を3つ説明しましたが、今回は上記3)の民間旅行保険のおすすめを3つをご紹介します。
①TOKIO MARINE HCC
一ヶ月をこえる帰国ならTOKIO MARINE HCC一択
一時帰国が一ヶ月をこえるようだと、民間の旅行保険の選択肢はかなりせまくなってきます。(ほとんどの民間旅行保険は、旅行保険の期間が1ヶ月未満の設定しかありません)TOKIO MARINE HCCは、期間の選択がかなり自由です。
東京海上系ですが、TOKIO MARINE HCCはアメリカに本社を置いています。
TOKIO MARINE HCCのメリット
・一ヶ月以上の日本滞在でも、保険料が安く保障範囲が広い
※一ヶ月未満でも、他社の保険に比べてかなり安いですし、保障内容も良いです。
・複数国(アジア+オセアニア圏等)に滞在しても、保険がきく
※アジア圏のみ、オセアニア圏のみ等、滞在エリアを限定している旅行保険が殆どです。
・コールセンターで日本語含む多言語でのサポートが受けられる
・居住国から日本へつくまでの旅程も保険サポートがある
TOKIO MARINE HCCのデメリット
・診察料は自分で立て替えて支払う必要がある
・診察料の払い戻しは、英語(スペイン語)の書類を提出する必要がある
TOKIO MARINE HCCまとめ
私は、ブラジル国籍の主人が日本へ一時帰国する際にこれを使っています。
診察料を立て替える+払い戻し手続きの面倒はありますが、英語でのオンラインチャット等のサポートも充実しており、いつもスムーズに払い戻しをしてもらえます。(私のいるブラジルの場合、小切手で払い戻しがされます)
今年帰国する際は、娘(ブラジル+日本国籍)に就学義務が生じるので、娘の住民票は戻さず(=国民健康保険に入らず)、このTOKIO MARINE HCCを使用するつもりでいます。
一ヶ月をこえる旅程をカバーする旅行保険だったら、どこの国から出発するにせよ、まずTOKIO MARINE HCCで間違いないと思います。
一ヶ月以内でも、他社に比べてずっと安いです。
特に南米からなら、期間に関わらず、この保険一択だと思います。
↓TOKIO MARINE HCCのHPはこちら
Tokio Marine HCC Medical Insurance Services Group
②グローブパートナー
一ヶ月以内かつEU圏ならグローブパートナー
もしも日本への一時帰国が一ヶ月以内で、特にEU圏から出発するのであれば、グローブパートナーもおすすめです。
①で紹介したTOKIO MARINE HCCよりもEU圏出発に限定するなら、安いです。
フランス系の保険会社です。
グローブパートナーのメリット
・一ヶ月以内かつEU圏出発なら、保険料も安く保障もよい
・日本語でのサポートが、支払い処理を含めてうけられる
・居住国から日本へつくまでの旅程も保険サポートがある
グローブパートナーのデメリット
・一ヶ月をこえた帰国には使えない(一ヶ月以上のプランがない)
・カバーされる地域が限定的(南米→日本→ヨーロッパ等地域をまたぐプランがない)
・診察料は自分で立て替えて支払う必要がある
グローブパートナーについて
上記①のTOKIO MARINE HCCを知る前までは、グローブパートナーを使っていました。現在はブラジル在住なのでグローブパートナーを使うメリットはありませんが、南米在住者でも英語が苦手な人は、こちらの方が支払い書類も日本語ですし良いと思います。もちろんEU圏ならこっちを選んだほうがよいでしょう。
グローブパートナーのHPはこちら
海外旅行・留学・ワーホリ保険のグローブパートナー | ASSETS ASSURANCES
③損保ジャパン・訪日旅行保険
損保ジャパンが訪日外国人向けに販売している旅行保険。海外在住者も加入できます。上記①②が海外の会社なのに対し、損保ジャパンは日本の会社ということで、全面日本語対応なのが、英語が苦手な人には良いと思います。
損保ジャパン・訪日旅行保険のメリット
・完全日本語対応
・提携医療機関でキャッシュレスで治療を受けることができる
・保障内容がよく、かなり安い
損保ジャパン・訪日旅行保険のデメリット
・日本に到着してからでないと加入できない
※海外からだと申し込みできません。VPNを使っても申し込めません。
・居住国から日本へ着き、訪日旅行保険に入るまでの間は無保険状態
・一ヶ月をこえた帰国には使えない
損保ジャパン・訪日旅行保険について
個人的に、日本までの道中に不安がないのであれば、かなり良い保険だと思います。
日本語完全対応+キャッシュレスは、①②の保険にはないサービスなので、一ヶ月以内の滞在であればこれも検討に値すると思います。
まとめ
一時帰国中、もちろん何も無いのが一番ですが、いざというときに備えておくことは大事だと思います。
無保険で診察をうけると、自由診療で診察料300%請求されたという事例もあります。
備えあれば憂いなし。
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