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【大麻・マリファナ】10の不都合な事実【悪・ネガティブな側面】

 嗜好品としての大麻・マリファナのネガティブな側面

最近、大麻・マリファナを合法とする国・医療用大麻を承認する国が増えてきています。前回の大麻関連記事では、大麻・マリファナを医療目的として使用した場合、どんな効能が得られると考えられているか、15個にまとめました 

www.viagemvida.com

 今回は、大麻・マリファナを嗜好品として合法化した場合に考えられる、ネガティブな側面をまとめました。

大麻・マリファナ合法化の賛成・反対に言及する記事ではありません。

ただ、賛成・反対の前に、知識として「マリファナとは何か」を知ってから議論すべきだという思いがあり、参考にしていただければと記事にまとめました。

※日本での大麻使用・所持は犯罪です。 この記事はマリファナの使用や所持を促すために書いているわけではありません。

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大麻・マリファナ合法化および使用による、ネガティブな側面

1 税収入よりも、コストの方が大きい

大麻・マリファナ合法化の理由として「税収入」をあげる人は多いです。

それはそうですよね。今まで非合法で流通していた大麻を合法化すれば、その分の税収入が増えると考えるのは当然のことだと思います。

ところが、2014年から嗜好品としての大麻使用が合法化されたアメリカ・コロラド州についての状況は違うようです。

2018年11月にコロラドクリスチャン大学は、コロラド州では、大麻の税収1ドルに対し、4.57ドルの税金を使用(支出)していると発表しました。

大麻に関連するヘルスケアシステムと高校中退によるコストが、最大の費用負担になっているとのこと。

この発表は、大麻による税収面でのポジティブな影響を否定するものとなっています。

https://www.skyhinews.com/news/does-cannabis-cost-or-pay-study-claims-marijuana-costs-4-50-for-every-1-it-generates/

2 大麻のTHC含有量増加

ミシシッピ大学は米国薬物乱用研究所の発表によると、大麻の有効成分である※THC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量は年々増加しているとのこと。

レポートによると、1993年には含有量3.4%であったのが、2008年には8.8%にまで増加。

※THCー大麻の使用からくる陶酔感を刺激する化学物質。基本的に「ハイ」と呼ばれる状態になるのはこの物質の効果による。

Potency trends of Δ9-THC and other cannabinoids in confiscated cannabis preparations from 1993 to 2008. - PubMed - NCBI

他にも、マリファナが合法化されたコロラド州の薬局では、「ガールスカウトクッキー」という名前のマリファナがあり、17〜28%のTHC含有量を有​していたとのこと。

2-1 THC含有量の高いマリファナは、依存の可能性を高める

大麻合法化支持者の言い分の一つに、「大麻は依存性がない」ということがあります。

タバコに比べれば、大麻は依存性がないということは、一般的に知られていると思いますが、それはTHCの含有量によるようです。

THC含有量の高いマリファナは依存の可能性を高めると、コロラド大学のElizabeth ‘Libby’ Stuyt中毒精神科医は指摘しています。

The Problem with the Current High Potency THC Marijuana from the Perspective of an Addiction Psychiatrist

3 記憶能力減退

25年間にわたって3,000人以上のアメリカのマリファナ使用者を追跡した調査では、5年以上にわたってマリファナを毎日使用した人は、しなかった人よりも中年期の言葉の記憶能力が低いという結果を発表しました。

Heavy pot use can permanently damage short-term memory, study shows | The Seattle Times

4 社会不安障害

米国国立科学工学アカデミーの調査委員会は、マリファナ使用量データを検証した結果、定期的なマリファナの使用がうつ病、不安、統合失調症などの精神的健康問題につながる可能性があることを報告しました。

これは、一般的に大麻合法化を支持する人たちが掲げる、精神面へのポジティブな影響(深いリラックスや、心の安定)を否定するものとなっています。

Marijuana Users Risk Schizophrenia, But the Drug Helps Pain

5 パラノイア

オックスフォード大学で行われた研究で、大麻の有効成分であるTHCが、感覚認知の変化の結果として、大麻使用者をパラノイアに導く可能性があることがわかりました。

※パラノイア-偏執病。妄想性パーソナリティ障害の一種

Smoked cannabis for spasticity in multiple sclerosis: a randomized, placebo-controlled trial

6 心臓へのダメージ

一般的に、大麻合法化支持者は、大麻は人を穏やかにリラックスさせると信じています。ですが、調査結果によると、最大3時間、心拍数を大幅に上げる可能性があるとのこと。大麻を使用する人は、大麻を使用していない人よりも、人生のある時点で脳卒中を発症する可能性が26%高いことが判明しました。

Stroke, Heart Failure Linked to Marijuana | Live Science

7 食欲異常

カンナビノイド(大麻に含まれる化学物質の総称)は、食欲に関係する脳内の細胞に影響を与えます。カンナビノイドは、満腹感を誤変換し、逆に空腹感を引き起こします。この事で、体重増加につながる可能性があるとのこと。また、THCの影響下にないときは、逆に食欲不振を経験するという証拠もあります。

Cannabis 'munchies' explained by new research | Science | The Guardian

8 運動能力の低下

National Institute on Drug Abuseは、大麻が運動能力・反応を低下させると警告しています。このことは、特に車の運転等の事故の可能性を高めることを示唆しています。

Does marijuana use affect driving? | National Institute on Drug Abuse (NIDA)

9 肺へのダメージ

The American Lung Associationは、大麻摂取の肺への影響を示唆しました。

大麻の摂取方法は色々ありますが、喫煙するのが一般的です。

煙は肺の健康に有害です。木材、タバコ、またはマリファナの燃焼からかどうかにかかわらず、毒素と発がん物質は材料の燃焼から放出されます。マリファナの燃焼による煙には、タバコの煙と同じ毒素、刺激物、発がん物質の多くが含まれていることが示されています。

Marijuana and Lung Health | American Lung Association

10 低テストステロン

大麻は、テストステロン値を低下させる可能性があります。テストステロンの値が低いと、性欲低下等をひきおこします。

Endocrine effects of marijuana in the male: preclinical studies. - PubMed - NCBI 

まとめ

以上大麻・マリファナの合法化および使用をした場合に考えられる、10の負の側面でした。

 これらの研究結果については、大麻のポジティブな側面と同じく、まだまだ調査が必要なものが殆どです。

この記事が、医療用大麻や大麻合法化是非についての参考になれば幸いです。

※とりあえず10個のネガティブな側面をピックアップしましたが、研究によって間違いが明らかになった・更なる発見があったら、随時追記していきます。